2013年9月29日日曜日

CBS Radio Mystery Theater  [The Two-Dollar Murders]


メモの日時;1983年8月15日(月)
タイトル: [The Two-Dollar Murders]
Episode; 0659



駐車違反で切られた2ドルの反則切符がもとで起きた連続殺人事件にまつわるお話。
人知れず付き合うビジネスマンのゴードンとその愛人のアルバー・バービー。ある夜、彼女の部屋で諍い。彼のビジネスに纏わる秘密をマスコミにリークしようとしたことに怒り、バービーを銃で殺害。
部屋を出て車を留めた場所に戻ると警官が駐車違反の切符を切っている。ここで切符を切られたら犯行現場近くにいたことがわかるため、その警官フランク・ポリードにそれとなく金を渡すから違反切符を切らないようにほのめかす。しかし、賄賂などとんでもないと警官フランクは違反切符を切ってしまう。
そのフランクは巡回の途中、ちょっと食事に軽食堂に立ち寄り。そこの女主人マリーが2ドルの無銭飲食の男を追い出した話をしたとき、フランクは自分も同じ2ドルをもとに起こったエピソードを話す。服装も決まっており、高級車に乗る男が2ドルをけちるとは、といった軽口を述べ、再び巡回へ。
翌日ゴードンの自宅。妻のロリーナが新聞記事に載った昨夜の連続殺人事件のことを夫に話す。記事には、女性と警官が殺された、と。そしてその警官はフランク・ポリードである。妻の話に対し、夫のゴードンは「アパート」で「若い」女性が殺されたなど、妻が伝えていないことを思わず漏らし。そのことを妻から指摘されるが、何とか話の辻褄を合わせる。
ゴードンの妻は、夫が持ち歩く38口径の銃が心配の種。銃などもっていると事件に巻き込まれるから携帯を止めてほしいと願うが、夫のゴードンは自分のような金持ちは自分を護るために必要と主張する。
場面はマリーの軽食堂。ゴメス刑事との話によれば、警察は警官のフランクとバービーが関係をもち、フランクがバービーを殺し自分も自殺したとの見解。フランクをよく知るマリーは、フランクは夫婦仲も良く、警察の見解は間違いであると強調する。
代わってゴードンの自宅。妻のロリーナは警察に銃の口径を尋ねる。夫の言動に不信感を抱いたのだろう。この犯人の妻の真相究明の動きと並行し、軽食堂の女主人マリーもフランクの無実を信じ真相究明に動く。ゴメス刑事を訪ね、犯行当夜の警官フランクの話した駐禁違反切符のエピソードを話し、金持ちであるのに2ドルの違反切符をもみ消そうとしたということは、事件と関係があり、この違反切符を取り返すために警官のフランクを殺したのでは、との推理を述べ、であるとすれば、違反切符の連番が1つ抜けているはず、と。警察で確認すると切符の連番6228が抜けていた。
再びゴードンの妻。夫の出張先と言うフィラデルフィアのドーソン氏に連絡を入れると、そんな面談の予定はなかったことがわかる。更に警察の当該事件の直通番号に電話し、応対に出たゴメス刑事に銃の確認をする。夫のもつ38口径のリボルバーはバレンタイン社製の特注品といったもの。犯行に使われた銃の特定を警察に依頼したときに電話が切れる。夫が戻ってきたのだ。
夫は妻が電話したフィラデルフィアとニューヨークの通話先を問い詰める。その時はなんとか言い逃れるが、夫は通話先を確認し妻が自分を疑っていることを確信する。そして、特製の銃で共に死のう、との夫の言葉に妻のロリーナは自殺をするから銃を渡すように夫に願う。そして銃を手に入れたロリーナはやむなく夫を銃で撃つ。警察が手掛かりをつかみゴードン宅に急行してきたのは、その後であった。

1983年8月16日(火)
前半台風情報のため録音不可


2013年9月28日土曜日

CBS Radio Mystery Theater  [We Meet Again]


メモの日時;1983年8月12日(金)
タイトル: [We Meet Again]
Episode; 0739


警官のハリー・コバックが深夜帰宅。うたた寝していた妻のアンに3カ月かかった殺人事件を自分の手で解決した、と話す。午後7時頃にはマスコミに発表され、その後対応に忙殺され、アンに電話もできなかった、とのこと。ステーキをとの主人に健康のため軽食を用意し、夫は眠りにつく。
翌朝、友人(兄弟かも?)デックが訪れ、夫のハリーが寝込んでいることを確認し、ハリーが解決した事件の記事を見せ、夫が逮捕した犯人はジェフリー・パーカー・JRであることを知らせる。このジェフリー・パーカー・JRはアンがハリーと結婚するずっと昔に婚約していた男性。アンはジェフリー・パーカー・JRは人を殺すような男ではないと無実を確信する。そこには彼を見捨てた自分に対する罪の意識もあったようである。
アンは目覚めた夫にジェフリー・パーカーが犯人であるとの根拠を尋ねる。被害者であるブロードウエイの大女優キャリー・ドレイクの部屋に入いる姿を目撃した人もいるし、近くに停めていた高級車の登録者、そして殺人現場に残っていたシガレットケースに刻まれていたイニシャルの「J」より、ジェフリー・パーカーを特定したとのこと。また犯罪の履歴が残ることも状況証拠の一つとなっていた。部屋からはサイドボードに置かれていた宝石のブレスレットも消え去っていた。
それでも元婚約者の無実を信じるアンは警察を訪ね、顔見知りの刑事に容疑者との昔の関係を告げ、面会を求める。アンの突然の登場に驚くジェフリー・パーカー。それ以上に、アンの夫が自分を逮捕した警官であることを知り、アンに退去を求めるが、彼の無実を信じるアンに当日の言動の再現を話し始める。彼が言うには、職を転々とした自分は車の販売員となり、大女優であるキャリー・ドレイクに車を買ってもらえば効果的と付け入るチャンスを探し、ガードマンの隙をみつけて建物に忍び込み彼女の部屋をノック。「ハロー」との言葉でドアが開き、後は言葉巧みに取り入り、一緒にワインを飲んだり、タバコを吸ったり、あまつさえ関係も持った、と話す。
アンは夫のハリーに容疑者が昔の婚約者であったこと、そして面会をしたこと、また彼の無実を信じていると告白する。そして、夫にジェフリー・パーカー以外に犯行の動機を持っている人物を挙げてもらう。その中に真犯人である婚約者のポールジェニングも含まれていた。
再びジェフリー・パーカーに面会。再度犯行当日の言動の再現を求める。と、その話の流れの中で、唯一の差異はドアを開けたとき「ハローダーリン」と言ったこと。夫にそのことを告げ、ダーリンと呼ばれる以上、婚約者の来訪を予期していたのだろうから、犯人は婚約者のポール・ジェニングではないかとの推理を述べる。昔の婚約者の無実の立証に奔走するアンに友人のディックも忠告。夫の気持ちも考慮せよ、と。
しかし、アンは大女優キャリー・ドレイクにデビュー当時から仕えてきた家政婦に面会を求める。大女優の私生活をマスコミに売り、お金を得ようとする家政婦に出版企画をでっち上げ婚約者の情報を聞き出すと、破局寸前であったこと、また彼女の性格からプレゼントされたものは返却するといったことを聞き出す。サイドボードに置かれていたブレスレットが消え去った理由がこれで解明される。つまり、大女優キャリー・ドレイクは婚約者を迎え、婚約を破棄し、プレゼントされたブレスレットを返却するため金庫から出しサイドボードに置いていたのである。
アンは婚約者の宿泊するホテルに電話。ことば巧みに部屋に入り銃とブレスレットを見つける。そのとき婚約者のポール・ジェニングが部屋に戻りアンは見つかり、警察に通報される。アンは見つけた銃で身を護るも弾は空。部屋の窓から突き落されそうになったとき、皮肉にも婚約者が通報した警察がかけつけアンは無事救助される。
アンが夫に語ったことは、今まで折にふれれ元婚約者のことを思い起こしていたが、今回のことで彼は自分のもとから完全に消え去った、と。

2013年9月20日金曜日

CBS Radio Mystery Theater  [The Man Who Couldn't Get Arrested]


メモの日時;1983年8月11日(木)
タイトル: [The Man Who Couldn't Get Arrested]
Episode; 0556


ある夜、ハドソン川沿いの安宿に一人の男が現れる。宿の女主人モンファードはウオールストリートのビジネスマンというその男、部屋を借りる目的は一人静かに瞑想する場が欲しかったのなどと言う男を訝しく思いながらも1週間のデポジット25ドルを小切手で受け取り部屋に案内する。
部屋に入ると、その男ヘクター・カナハンに女性が現れ助けを求める。殺される、と。ヘクターはその訴えに取り乱し大声をあげると女主人が現れ静かにしろ、と。ヘクターは女性が現れ助けを求めたのだと主張するも、部屋にはそのかげもない。その後も女性が現れ助けを求めるため、耐えきれずヘクターはバーに出かけるが、そこでもバーテンダーと同様の言動をくり返す。
翌日、ヘクターのウオールストリートのオフィス。同僚のデールが部屋におとずれ、昨夜の食事の約束に現れなかった理由を尋ねるが、妻から聞いていない、と。更に昨夜は何処にとの質問に対するヘクター応答に怪訝に思いながら、女性が面会にきていると伝える。
彼女は昨夜の宿の女主人であるが、ヘクターはそのことを一切覚えていない。小切手を切ったことも覚えていないが、女主人はとりあえず25ドルを手にし、オフィスをあとにする。
仕事に戻ったヘクターに再び幻。妻のペネロペが現れる。ヘクターは妻とベン・ウオールストンとの関係を疑い、嫉妬していると妻に告げる。そしてペネロペにベンと訪れた湖畔の別荘でベンと妻を殺し、その後ベンの部屋に入り込み、タイプライターで遺書をつくり、自殺に見せかけ帰宅。そこでも悪夢にうなされるため街を歩きマンファードの安宿や酒場に行った、といった夢の話を告白する。一通り話終え夕食は、との問いに妻のペネロペは会合のためと出かける以上はすべて幻での会話である)。
そんな時自宅にデールが現れる。お節介との前置きをした上でペネロペとベンの関係を知っているのかと問いただす。デールの妻のエレノアが別荘に出向き、友人として彼女を説得しようとしていると伝える。

昨夜もペネロペとベンの二人が一緒に出かけ、そのことに気づいたヘクターが茫然自失の状態で家を出て酒場に向かったことが目撃されていえると。それに対しヘクターは6時半にペネロペとオフィスであったと反論。それならとデールは不承不承引き上げる。

深夜にまた夢。帰宅したペネロペにベンに夢で殺したことを詫びるため直ぐに連絡してほしいと。そして夜中にもかかわらずベンと面会し夢での殺人を詫びる。

翌早朝、デールが駆けつけ、妻のエレノアが湖畔の別荘でベンとペネロペの死体を見つけたと伝える。ヘクターはペネそれに対し、ペネロペは寝室で寝ていると言うが、居るはずもなく、デールと共に現場の別荘に向かう。
別荘で現場検証をする警察の見解は、遺書もあり自殺説。ヘクターは自分が殺し、遺書も自分が捏造したと話すがとりあって貰えず、ヘクターは精神病院に行くことに。
とはいうものの、二人は自殺なのか、それともヘクターが殺したのか、その殺しへの自責の念からの夢想なのか、結局はわからないまま物語は終わる。果たして、どちら?

2013年9月19日木曜日

CBS Radio Mystery Theater  [The Tunnel Man]

メモの日時;1983年8月10日(水)
タイトル: [The Tunnel Man]
Episode; 0712



始めにgive up宣言するとは情けないが、私の英語力の無さ故か、想像力の無さ故か、双方相まっての結果故なのか、このエピソードは何が何だかさっぱりわからない。そのことを「宣言」して、とりあえず理解した範囲のメモを書いておく。
大地震の危機が翌日に迫る可能性が高く、騒々しい世相の中、地震予知を調査する研究者が自然の地殻変動ではありえない現象を確認。何事が起きているのか頭を悩ます。
そんな時、銀行強盗が発生。しかし不思議なことに厳重に管理された金庫におさめられた100万ドルには手も触れず、新札で連番もはっきりしている1万ドルだけが消えている。そして、金庫の床下は硬い岩盤であるにもかかわらず、ダスト状になっていた。
しばらくして銀行に車椅子に乗り、黒メガネをかけた男が現れ、責任者であるマネジャーを呼びだし口座開設を申し出る。金額は1万ドル。利率は1万%と。そして取り出したお札は銀行の金庫から消え去った新札であった。銀行のマネジャーは警察に通報。その男は拘束される。
場面は変わり市長室。想定される地震発生の可能性を踏まえ、市民への退去命令を出すか否かなどに忙殺されている市長に、警察からの連絡で銀行強盗で拘束された男が面会を求めている、と。ただでさえ忙しい中、銀行強盗に会う理由などないと渋る市長を説得し、留置所を訪れるが、男は消え去っていた。床は銀行と同じくダスト状態。
役所に戻った市長、面会を求める男が市長室に来ている、と。なにゆえに、との市長の問いに対し、自分が銀行強盗であると告げる。驚いた市長は警察署長に連絡。署長も到着。
その男が言うには、自分は地下を掘り進む「船」を開発した科学者であり、その「船」は硬い岩盤も切り崩し、また、魚雷のようにターゲットを定めた岩盤を破壊することができる、と。論より証拠ということで、窓から見える半島の破壊を指示。目の前で半島が海の中に消え去ってゆく。その男は放射能汚染の被害者で、地底環境にしか住むことができず、現在地下に帝国をつくっており、そのために必要な100万ドルを要求する。
新しい人物の登場。軍を率いる将軍が100万ドルを持ち現れる。彼が言うには、大統領令で明日から発令される戒厳令下大統領を補佐することになっており、市長も自分の管理下として行動するようにと命令。100万ドルを要求した気の狂った科学者との交渉の最前線に立つと言う。そして、単に100万ドル渡すつもりはなく、対策として気の狂った科学者の開発した「船」を追尾し、破壊する、と。その位置を把握し、自信満々に気の狂った科学者と話はじめるが、「船」もすばやく位置を変更し追尾が不能との結論。結局は後数時間後に迫った予定地震発生想定前にスムーズに脱出することで話が終わる。
といったことなのだが、何のことかさっぱり。まず、地震発生と地球船の地殻破壊との関係がよくわからない。また、地下帝国をつくるために資金が必要であれば、勝手に銀行から持っていけばいいだろうし、なんのために手間をかけた要求をするのだろう。英語力と想像力のある方にお任せするしかなさそうな物語である。

2013年9月18日水曜日

CBS Radio Mystery Theater  [Identified Flying Objects]


メモの日時;1983年8月9日(火)
タイトル: [Identified Flying Objects]
Episode; 0800


街中の道路上に円盤型の乗り物が現れ、交通が大渋滞。運転している「男」を警官が逮捕し留置。しかし、発する言葉は"ヴォーイーアマナ"と意味不明な言葉を繰り返すのみ。
判事の取り調べ。国連でもあうまいし、各国のことばで応答するも通じない。車の登録番号もなく、身元もわからない状態にお手上げ。SIA(宇宙調査の政府機間)も、車体は地球に存在するような金属であり、宇宙からの飛行体とは必ずしも断定できない、といった有様。
結局逮捕された「男」は精神科医師のもとに。しかし、ここでも"ヴォーイーアマナ"を繰り返すのみで医師もウンザリ。そんなとき、医師の部屋を清掃に来た女性マリー。医師が帰った後,"ヴォーイーアマナ"を繰り返す男と意味不明ながらも仲良く過ごす。そしてマリーが帰宅し、夢にうなされながら意味不明な言葉を発する。
翌日マリーは「男」のもとに。と、会話ができるようになっていた。で、その男が語るには、自分はアイボラという惑星から来た王の息子であり、その目的は地球を征服すること、と。調査の結果地球の環境がアイボラに似ているのがその主因である。驚いたマリーは、言っても無駄だとの「男」の言葉に逆らって、医師や男を逮捕した警官、判事に「男」の地球征服の意図を知らせようとするが、誰一人聞く耳持たず。
どうしようもなくなったマリーは、「男」を憎からず思いながらも、地球征服の企てを防ぐには「男」を銃で殺すしかない。銃を出して「男」に迫ったとき、「男」は「咳込む」、また「くしゃみ」を繰り返す。このような状態が初体験の「男」は、マリーに聞くと、それは「病気」や環境の「変化」で起きるのだ、と説明する。
男はこういった初めて知ったキーワードをコンピュータに入力することに。その間、「男」はマリーを好きだと告白する。アイボラからのこの「男」は相手の思ってることを読み取る能力があり、マリーが自分のことを気にしていることがわかったからである。
「男」が言うには、自分は王の息子とは言うものも、出来がわるく誰からも相手にされていなかった。自分のことを気にかけてくれたのはマリーがはじめてである。この地球への調査も、誰でもできる簡単なミッションであり、いわば島流しといったものであり、成果は誰も期待していないと告白する。しかし、地球が惑星・アイボラの移住の地としては最適の地であるとの調査結果は、皆を見返すことになると告白する。
そしてアイボラに交信。地球が最適の地とのレポートをするが、アイボラからの応答はミッションを開始して5年にもなるので、「男」のレポートは幻想であると信じない。途方に暮れる「男」とマリーのもとに、医師が現れ、マリーの発した言葉を言語学者が分析し、でたらめではない「言語」であり、この男が宇宙からの生物と断定した、と。で身柄をSIAに引き渡すことになったと告げる。
この知らせを受けマリーと「男」はアイボラに共に戻ることを決心する。「男」は駐車場に保管されているアイボラからの飛行物体を50ドルの駐車料金を払って取戻し、帰国すると。本国にも自分のレポートを証明してくれるマリーという証拠をもって帰国すると連絡を終える。
そのとき、激しい咳き込み。コンピュータが告げるには、地球は汚染されており、アイボラの人には適していない環境となっているとの御託宣。帰っても馬鹿にされるだけと悩む「男」に、マリーは心配ない、と。「男」はダメ男であっても、その妻はスマートであるから悩むことなどなにもない、と。
未確認飛行物体ではなく「確認飛行物体」としたタイトルは、なるほど、衆人に確認されている飛行物体ということであろう。

2013年9月17日火曜日

CBS Radio Mystery Theater  [Legend of Phoenix Hill]



メモの日時;1983年8月8日(月)
タイトル: [Legend of Phoenix Hill
Episode; 0607



頃は20世紀初頭、アメリカの考古学者サミュエル・アーノルドが同じ学問を学ぶ息子・リーを連れて漢王朝の伝説の王女の発掘調査に中国に向かう。この息子は中国人。養子として考古学者夫妻に育てられる。母親も何の不満があるはわけではないのだが、何か捉えどころのなさを感じている。
出発の迫ったある日、息子はニューヨークに。そこでアヘン窟に誘われ、銅製の鏡を手にいれて戻る。息子によれば、その鏡の中に伝説の王女が現れ、長い間待ち焦がれていた自分を探し出して欲しいと言った、と話す。はじめは信じなかったアーノルドも、鏡に現れた王女を目にし、当初は気乗りしなかった息子の同行を認めることになった。
アメリカ大陸横断鉄道でサンフランシスコに。発掘調査の一員であるあるヒューバート・スターン博士は、息子の同行を止めるように求める。災いをもたらす、と。その博士の話のとおり、大陸横断鉄道列車は脱線事故。到着したサンフランシスコでは未曾有の大地震。忠告したスターン博士は地震で亡くなる。更に太平洋では巨大台風に見舞われ、船はやっとの事で香港に到着。
香港では当時香港を領有していた英国の担当官と発掘予定地の責任者である中国人が彼らを迎える。そして、彼らは事故や地震、台風で到着遅れたことを理由に、時期が悪いので発掘を中止するように要請する。納得しないアーノルドに告げた中国の責任者は、事故や地震、台風も実のところは息子のリーが元凶である、と。そのことは地震で亡くなったスターン博士も、リーが災いをもたらすと知らせてきていた、と告げる。
アーノルドはリーに、リーを調査団から外すことにする。リーは、自分は「過去」との繋ぎとして発掘には不可欠と主張するも、リーが参加すると発掘許可証が下りないと帰国の便の手配をすませ、嫌がるリーを帰国させる。
発掘が始まる。それらしき遺物は発掘されるものの、それは最近埋められたもののようであり、アーノルドは中国側が故意に発掘をミスリードしているとの疑念を深める。そんなとき、帰国したはずのリーが現れる。帰国便のチケットを売り、お金に変えて人夫を雇いここまで来たが、お金が底をつき、人夫に見捨てられ途方にくれて父親に助けを求めに来た、と。そして、王女の眠る地は中国側が示した所ではなく、その地は鏡に写る王女が教えてくれると。
何ゆえに中国の責任者が発掘を妨げるのか、との質問に、中国側の責任者が真実を示されるのを恐れている、とリーが語るには、中国の漢王朝の王女は満州の王との結婚が取り決められていたのだが、王女はとある武官と恋に陥り結婚。それに怒った満州の王が2人を殺害したとのことだが、実際は結婚し逃げようとする二人を見つけ、王女に自分と結婚しなければ武官を殺すと結婚を迫り、王女は自己の尊厳を失いながらも武官を助ける。天国と地獄でいつの日か相見ることを約して二人は引き離された。
そしてリーはその武官の生まれかわりである、と告げる。数日後にせまる自分の誕生日に 二人はともに永遠の世界に旅立つのだ、と。そして中国側の責任者は満州の王の子孫であり、事実が掘り起こされることを恐れ、発掘を阻止しようとしたと話す
リーに導かれ王女の元に。数千年の眠りとは思えないような姿で保存されていたが、 共の旅立ちも手段がわからないためか、永遠の別れとなろうとしたとき、中国側の責任者が現れリーを銃で撃つ。それとともに、生きているように保存されていた王女もリーも消え去り、共に永遠の世界へと旅立ってゆく。

2013年9月15日日曜日

CBS Radio Mystery Theater  [The Man from Ultra]


メモの日時;1983年8月5日(金)
タイトル: [The Man from Ultra]
Episode; 0578


ジム・グラムの画廊にいつものようにソノ・ナキーラと呼ばれる男が現れ、贔屓の画家ジェフリー・へイルの作品を求める。しかし画商の返事は、新作は届いておらず、代わりに奇妙な1ドル札が送られてきた、と。画商に奥に連れて行かれ1ドル札を見ると、そこにはワシントンの肖像の替りにソノ・ナキーラが描かれていた。
会った記憶もない自分の肖像を描かれたことを怪訝に思い画商に訪ねると、贔屓の画家は精神病院に入っており、そこで日がな一日1ドル札にソノ・ナキーラの肖像を描いている、と。1ドル札はジェフリー・へイルの幼児時代の象徴であり、1ドル札を通じて幼児時代の空想の世界に入り込んでいるのだとの医師の見立て。
お気に入りの絵画がもう手に入らないことを嘆くソノ・ナキーラはジェフリー・へイルの病を治し、再び絵を描けるようにすると宣言する。そして画商のジム・グラムは精神病院に画家を訪ね、二人で話をすべく看守に遠慮してもらう。しばらくして、画家は「指示の通り」という言葉とともに画商を殴り倒し病院から逃亡。聞こえてくる「指示の通り」逃亡し、ある部屋に入るとそこにはソノ・ナキーラが待っていた。
ソノ・ナキーラは魔法使いの医師と名乗り、幼児の空想の世界に逃げ込んだ画家を現実の世界に直面できるようにすると告げる。話の中で画家はいつだったかこの「魔法使い」に会ったことがあると思い出すが、ソノ・ナキーラは、それは1年半前である、と。画家がジュディと呼ばれる彼女と楽しいひと時を過ごしていたとき、何気なく傍を通ったソノ・ナキーラの一瞬の瞳の中に、恐怖、空虚感を覚え、楽しいひと時が一瞬にして消え去り、画家の精神に異常をきたしたと判断する。
ソノ・ナキーラは画家を研究室に連れて行く。そこで画家は幼児時代から思い描いていた空想のすべてを追体験することになる。放射能の汚染で引き起こされた病気を治す新薬の開発、サーカスの一座、私立探偵、アフリカの地でのあれこれ、などなど、すべてを常にジュディという女性とともに体験する。
そして空想の世界から戻った画家に魔術師が話すには、このまま空想の世界に留まり精神病院に閉じ込められるか、厳しい現実の世界に戻るかとの選択を迫る。それも10秒以内に、と。幼児時代から成長するには決断が避けられない。決断こそが成長の証であると説明する。
ソノ・ナキーラは自分の正体はウルトラという惑星から来た者だと名乗る。ウルトラでの生活に耐えられず。この地球に骨休みに送られて来たのだ、と。そして、ジュディと画家のデートの時に、通りかかった自分の何気ない眼差しで画家の純粋な精神を崩したことを告白する。そのこともあり、画家の天才である絵画を再び描いて欲しいとの希望もあり、画家の成長を手助けにきた、と。それにともなう代償は画家が年相応に老けることであり、それが嫌なら精神病院に戻り「幼児」のままで一生過ごすしかないと伝える。
画家は困難な現実世界に戻る決断をする。ソノ・ナキーラに導かれドアを開けると、そこには恋人のジュディが待っていた。二人の話が始まるが、画家はふたりの愛が信じられないと躊躇する。決断を避ける画家にソノ・ナキーラはその躊躇の底には空虚さがあるのだろうが、それはジュディの愛で埋められる、と。こういった現実から逃避をしないで直面しなさい、と。ソノ・ナキーラが自分の惑星社会ウルトラで我慢できなかった原因は、ウルトラには愛が無かったことだと告白する。
そして躊躇しながらも画家が下した決断は夢の世界に逃避しないで現実に直面することであった。