2016年6月9日木曜日

CBS Radio Mystery Theater  [Murder By Decree]

第百四十話

メモの日時;1983年10月11日(火)
タイトル: [Murder By Decree]
Episode;1358


英国チューダ王朝のヘンリー8世の二番目の妻、アン・バーリンの物語。
出産を間近に控えたある日、アンとその侍女ラブリンの会話から話が始まる。王位継承権の第一位となる男子の誕生を望むアン。アンとの結婚を望むあまり、離婚を認めないローマ法皇と別れ謀臣クロムウェルのアドバイスのもと、独自に英国国教会を樹立してまで自分の欲望を貫く国王に、男子が誕生しなかった場所の事を想い、心穏やかならず。
また、50歳あたりで亡くなる傾向にある英国国王のことを考えヘンリー8世の事を案ずるも、国王は危険な馬上槍試合に出かける。アンの危惧は的中しノフォーク公より国王は怪我の知らせを受ける。
そのような状況の中、アンは出産。しかし結果は死産であった。落ち込むアンに次回を、と慰める次女やノフォーク公。しかし男子の誕生日を待ち望む国王ヘンリー8世は"役立たず"と切り捨てる、のみ。アンは国王の心が侍女のジェーン・シーモアに移っていることを感じていた。国王も二度目の離婚を考え始める。
そんなある日、庭で装身具のロケットが見つかる。このロケットは国王がジェーン・シーモアにプレゼントしたものであり、宮廷画家のホルバインによるジェーン・シーモアの姿がロケットの中に描かれていた。アンもそのロケットに気づく。
庭にジェーン・シーモア、ノフォーク公、そしてトーマス・クロムウェルー。ジェーン・シーモアに注意喚起を促すと共に、今後の善後策を講じているところにアンが現れる。クロムウェルは身を隠すも、アンは3名での自分を追い落とす謀議と信じ、ジェーン・シーモアを激しく折檻。その場に現れたヘンリー8世にジェーン・シーモアの幽閉を望むも、ヘンリー8世がロンドン塔への幽閉を指示したのはアンであった。
アンとの離婚を指示する国王。それに答えるべくノフォーク公とクロムウェルは謀議を図る。そしてクロムのとった手段は アンを不義密通の罪に陥れること。クロムウェルは何気なく侍女のラブリンに普段アンと交流のある人物を聞き出す。その人物はヘンリー・ノリス卿や音楽家のマーク・スミートンなどなど。
ノフォーク公はそのリストを持って国王に拝謁。クロムウェルが調べ上げたアン・ブーリンと「非常に親しい人物」であると報告。怒る国王。反論を直接国王に話すことを望むアンに対し、ノフォーク公は不義密通・反逆罪の無実が立証されるまで国王に会うことは叶わないと告げる。その後アン・ブーリンはロンドン塔で刑に処せられる。
タイトルの「法のもとでの殺人」とは、不義密通の罪という名目で斬首の刑に処せられた故の命名であろう。登場人物のうち、クロムウェルは有名であるのでいいとして、ノフォーク公。この人物はアン・ブーリンの叔父。アンと国王の関係が危なくなると、サッと変身。アンの裁判では裁判長をつとめ、その後クロムウェルの追い落としも計った、とか。

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