2013年5月31日金曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Doctor's Evidence]

メモの日時:198359日(月)
タイトル:[The Doctor's Evidence]
Episode;0566

テーマは人のテレパシー、または、予知能力について。
場面は夫人が8階のベランダから墜落死した後、愛人宅にて将来のことを話している男の話から始まる。時間が重複反復しているので、概略を述べると:墜落死した夫人は交通事故により、生来の資質に加え更に予知能力を強くもつに至る。遠く離れた弁護士である息子の子供の風邪が、実は悪性のウイルス性のものであることを感じ、訪れた息子にそのことを伝えることによりその能力を証明したりするのだが、主人と秘書の関係も予知能力か嫉妬の故に強められ、彼に3人共に破滅に至ることを述べ、反省を促す。
数日が過ぎ、交通事故の傷も回復。退院し自宅に帰った後、再び息子に「気を取り乱さないように」との電話を入れる。心配した息子が、医師に母を見に行ってもらう。そこで息子の電話にも動くことが出来ず、医師の声ではじめて、救われたような母親を見て、詳しく尋ねると、「主人が怖い。離婚しようにも、もう手遅れ」との言葉。予知能力で、離婚を告げると夫が自分を殺すことを「感じて」いたわけである。
その予知のとおり、主人がドアマンに見つからないよう隠れて家に戻り、夫人をベランダから突き落とす。夫人より離婚を告げられ、遺産はすべて息子にとの遺言の意思を示す夫人の言葉に、無一文になる前にとの犯行である。
母と子の間にある種のテレパシーで母親の不安を感じた息子が訪れた時は既に手遅れ。母親は転落死とみなされていたが、息子は母の死は事故ではなく殺しであり、犯人は義理の父と確信する。

が、その根拠は母と子の間のテレパシーのみ。証拠はない。そこに現れた医師。ふたりの会話の中で、夫人が恐怖の故に動くことが出来なかったことを思い起こす。歩けない人がベランダまで行き、墜落するはずがない、ということである。義理の父親の殺人を確信した息子と医師は警察に通報した後、愛人宅に出向き、事故死を主張する義理の父親に対し、以上の事実を根拠に殺人と宣告すし、話は終わる。

2013年5月29日水曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Secret of the Aztecs]

メモの日時:198356日(金)
タイトル:[The Secret of the Aztecs]
Episode;0687

地質学者の主人公、砂漠の山に残る貝の化石の写真を撮るため砂漠のハイウエイに。ガソリンスタンドで、夜は走らないほうが言い、と言ったスタンドのサービスマンの忠告も聞かず夜の道へ。途中、ラジオ放送で、この砂漠で4名が死亡とのニュース。事故か他殺かは未だ不明との保安官のコメント。不安に思っているとき、突然、車の故障で立ち往生。運良く通りかかった老人の車に載せてもらう。
この老人 、街に向かうと思いきや、主人公の希望を無視し、老人の自宅に連れてゆく。そこは1912年代の家具で飾られた家。そこで語るには、自分はアステカの宝を守っており、自分には後継者がいないので、主人公にその役を託したい、と。亡くなった4名はその任にあらず、主人公に白羽の矢を立てた、とのこと。
で、宝の眠る洞窟に主人公を案内。遠く離れたアステカの地からこの地に財宝を移したが、アパッチ族の襲撃を受け、ひとり残った老人の先祖から代々洞窟の宝を"Savage"から守り続けている、と。そのとき、Savageからの防御のため渡された銃が暴発し、老人を殺してしまう。
なんとかハイウエイに出て、通りかかった車に乗せてもらい、老人を殺したと話すも、その老人は60年前に亡くなっている人物であり、車はそのまま病院に。医師に話しても信じてもらえず、駆けつけた保安官に砂漠で亡くなった4名を殺した犯人とみなされる。
自分の無実を信じてもらうべく、保安官にすべての出来事を話し、少し信用してもらい、その証明にと老人の家に同行する。しかしそこは先ほど見た1912年代の面影など何も残らない、キャンプに使っている小屋となって現れた。
そこでの話の中で、ふと保安官の腕をみると、老人が宝を狙うSavageの特徴として説明した刺青があり、保安官こそが老人の怖れたSavageであることがわかる。亡くなった4名も保安官が殺していた。宝のありかを問いただされるも抵抗。身に危険を感じても、何かが起これば、この地に二人で来た事を知っている医師と車に乗せてくれた人物がいるから手を出せない、と話すも、そこにその二人が登場。この三人は共犯者であった。
宝のありかを話そうしない主人公に、自白剤らしきものを投与。宝のありかの目星のついた保安官は、もう用済みの二人を殺そうと。一人は殺すも、医師は自分が死ねば主人公から宝のありかを聞き出すことができないように「保険」をかけており身を守る。
そして3名で洞窟に。しかし保安官は罠に陥り深い谷に落ちなくなる。なんとか危機を脱した主人公、公衆電話から電話をかけようとすると後に「保安官」。実はこの男は保安官と双子の兄弟。よく見ると、冒頭でのガソリンスタンドのサービスマンであった。彼は保安官のことをよく思っておらず、主人公に危害を加えることもなく別れる。その直後、医師が登場。二人で宝を山分け、との提案に対する主人公の答は、医師を射殺すること。これで宝の在り処を知るのは自分ひとりだけ、との主人公のセリフで、その続きに余韻を残し話は終わる。

2013年5月28日火曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Hound of the Baskervilles]

メモの日時:198355日(木)
Episode;0609

コナンドイルの古典的名作、「バスカビル家の犬」をもとにした作品。冒頭は、ベーカリーストリートでのホームズと助手のワトソンの会話から。オフィスを訪れるも、会えずに帰った顧客の忘れ物である杖をもとに、二人でその人物像を推論する。杖に残された手掛かりから、田舎に住み住人に信頼されている医師といった人物像を浮かび上がらせた頃、その人物が登場。推測通りのその人、モーティマ氏は、ホームズとワトソンに、あいさつもそこそこに、バスカビル家の呪われた歴史の話を始める;二代前の領主ヒューゴバスカビル氏は粗暴な人物で、可愛い女性を監禁し、悪友と大騒ぎ。その女性が逃亡したとわかると、仲間と追いかけ、その結果、仲間が見たものは、疲れ果て息絶えた女性と血に塗れたヒューゴの姿。そに傍には巨大な犬が口に血糊の跡を残し佇んでいた。その恐怖故か、ヒューゴの仲間も日を経ないで悪夢と衰弱で亡くなった。その後、バクカビル家は呪われた一族となった、と。
で、ホームズ。それが自分とどう関係するか、との問いに、モーティマは3週間前の新聞を見せる。そこには現バクカビル家の当主である、チャールズバクカビル氏の死亡記事があり、外傷は全くないものの、恐怖のあまり心臓が止り亡くなった。そして現場には犬の足跡が残されていた、といった新聞には書かれていない事実を打ち明ける。そして本題。当主の友人として信頼され、家の呪い故にまさかのときの後事を託されていたモーティマ医師は後継者を探すことになった、と。この現当主には後継がなく、兄弟のうちの一人は出来が悪く南米で亡くなり、もうひとりの兄弟の子供をカナダで見つけ後継者として英國に招くことになったのだが、ホームズにこの呪われた家系の後継者を護ってほしいと依頼する。
翌日後継者の登場。早速、英國を離れるように、との警告文を受け取ったこと、そして不思議なことに、二日に渡り、自分の靴が盗まれたことを伝える。で、別件で忙しいとするホームズは、ワトソンに毎日レポートを送るよう依頼し、ホームズの代わりワトソンが後継者のヘンリーとともにバクカビル家に赴く。
バスカビル家の召使バリモアの奥さんに迎えられたバスカビル家でのその夜のこと、真夜中に物音。ヘンリーとともに後をつけると、窓際でロウソクを揺らし啜り泣くバリモア夫人。そしてそれに呼応する光が荒野に灯る。事実をただすと、脱獄した男が召使のバリモア夫人の兄弟であり、光を合図に食料を夫が届けているだけで、それ以外の悪意はない、と。また脱獄囚は国外に逃亡の手筈がついているので見逃して欲しいと懇願され、その願いを受け入れる。
その翌日、荒地に住む植物学者ステイプルトンの登場。家に案内されると、彼の美しい妹は、ワトソンを後継者のヘンリーと誤解し、すぐにこの地を離れるようにと兄に内緒で伝える。また後日この妹に会った後継者のヘンリーは彼女に心を奪われ求婚するも、兄は不愉快な態度を示す。そして、ステイプルトンから、荒野の洞窟に人影を見たとの話を聞く。
後日その事実を確かめるべく洞窟に向かったワトソンが見た人物、それはホームズであった。ホームズは秘密裏に行動することにより、真相を掴もうとこういった行動をとったと説明。ワトソンが毎日送ったレポートも一日遅れではあるが目を通していたと、不満顔のワトソンを宥める。そうしてホームズが調べた情報によれば、兄弟とするステイプルトンは実は夫婦であり、それも、亡くなった当主の南米で亡くなった兄妹の子供であることを告げる。それはワトソンが送ったレポートにステイプルトンが学校経営に失敗した、という話をきっかけとして分かった事実であるとワトソンを褒める。
そのとき、犬のなきごえと突然の悲鳴。ふたりが駆けつけると、そこに血塗れのヘンリーが横たわっていた。が、よくみると、それはヘンリーの服を着た脱獄囚セルダンであった。服は召使のバリモア夫人が差し入れたものであった。そこにステイプルトンの登場。ホームズと始めての対面。ステイプルトンに益々容疑を深めたホームズは、犯人に罠を掛ける。
プロットはワトソンと共にロンドンに帰ると告げ、ヘンリーを一人で夜の荒野を歩かせる。そして深い霧の中犯人の登場を待ち構えていた二人がみたものは、ヘンリーに襲いかかかる巨大な犬。それも伝説の犬と同じく口から火を吐いていた。咄嗟に銃で犬を射殺し、犬を調べると、光っていたのは燐を細工していたことがわかった。この事件にはステイプルトンが関与していると、ステイプルトン家を尋ねると、夫人が縄で縛られていた。
夫人の話によると、殺人計画に反対し縛られ、犬は主人が飼い、呪いを利用し、現当主を恐怖に陥れて死に追いやった、と。ステイプルトンの行方を尋ねると、闇の荒野の底なし沼に足をとられたのであろう、と。
夫人は底なし沼を避けて安全に犬小屋へ向かう道につけた目印を変えてしまった、とも告白する。
最後に、ヘンリーの連続した靴の盗難事件の真相。犯人は植物学者。犬にヘンリーの匂いを覚えさせるために盗んだのだが、最初は買ったばかりの靴で匂いがついていなかったので、翌日に使い慣れたヘンリーの靴を盗む必要があったためである、とのホームズの推論に一同脱帽。
所感;夜中に窓からロウソクを灯していたのは、バリモア夫人はではなく主人であったり、荒地に住む偏屈な老人と、その娘でステイプルトンの結婚話に騙され当主殺しに利用されたその娘など原作に登場した人物がこのドラマには登場していなかったようである。

2013年5月27日月曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Big Ten-Cent Hustle]


メモの日時:198354日(水)
タイトル:[The Big Ten-Cent Hustle]
Episode;0655

日付を二度刻印されたDime(10セント)の物語。Dime自身が我が身の変遷を物語る形式でストーリーが展開する
偶然のトラブルで日付けが二度刻印されたDime大金持ちの老人手にあったこのDime、散歩に出かけるに際し、彼に群がるであろう群衆に施しをするべく秘書より手渡される。
それをもらった男、家に帰り夫人に話す。夫人が家政婦の仕事を見つけなければ成り立たないほど逼迫した家計ではあるが、日付が二度刻印されてあるDimeの価値を知る由もなく、結局そのDImeを街頭の乞食に恵む。この乞食、実は大金持ち、リムジンを もち、立派な邸宅に住んでいるような金持ちなのだが、このDimeを見て驚き、早速コインブローカーに連絡する。
コインブローカー、早速やってきて、2500ドルで手に入れ、コインの収集家に連絡をいれる。この電話を取り次いだのが最初にDimeを手に入れた男の夫人。彼女が家政婦で働くことになった家とはこの蒐集家の邸宅であった蒐集家との話でDime3000ドルとも4000ドルと言った価値のあることを知った女房、旦那をけしかけ、あの乞食から取り戻すように、と。渋々ではあるがDimeを施した乞食の元に赴いた男、口論の最中乞食が心臓発作で亡くなってしまう。
ここから新たな登場人物。Dimeは既にコインブローカーの手にあるのだが、この男の前のアパートに住む学生ペア、女性に子どもが生まれるのでお金が欲しく、旦那を急き立て、コインブローカーを襲い、ポケットにいれて持ち歩いているであろう金貨を取り上げよう、と。もし、失敗して裁判沙汰になったら彼女が今勉強している法律を活かして世間の注目を浴びようとの思惑。
店を閉め、帰宅途中の男を襲い奪ってみるも、ポケットには週明けにコイン蒐集家のもとへ持参するDimeのみ。強盗は成功したものの成果はDimeのみと、彼女に電話。そしてそのDimeも、そのDimeの価値をしらず、電話をするために使用していた。このコイン、電話ボックスの中から集められ、多くのDimeに紛れ、その後の行方は。。。

2013年5月24日金曜日

CBS Radio Mystery Theater [Guilty Secret]


メモの日時:198353日(火)
タイトル:[Guilty Secret]
Episode;0655

思いがけなく大統領予備指名に選ばれた男。金の心配も何も要らないが、何も致命的な弱点をもっていないことを約束される。しかし、彼は議員になって家族と離れ、一人で生活しているとき、ひとりの女性と関係を持ち、ひとりの子どもがいる、という秘密があった。
早速、今は離れて暮らす彼女の元に行き、絶対に口外しないこと、誰もこの事実を知らないことなどを確認する。彼女にはもとより、その気もなく、逆に自分を恥じることになる。
しかし、心配は尽きず、寝ても悪夢にうなされ公園で子供と会っているところを見られたり、タクシーの運転手が数度会ったことがあり、行き先を知っていることなどに悩まされる。
夜中に目覚め、また、彼女に会いに出かけ、保証を求めるようとする。なぜ、それほど気にするにかとの問いに対する答えが、I have the guilty secret.
又、大統領候補へと推薦した者が何気無く4人の子供のよき父親といった言い間違い(実際は3)に必要以上に過敏になり、謝ることに。
又、悪夢。タクシーの運転手と幼稚園の先生の登場。更に、関係をもった彼女も現れ、他の3人の子供はWhite Houseでいい生活を送っているのに、自分の子どもが日蔭の存在ではフェアーでないと不平を言う。大統領候補への推薦人も、大統領当選の暁には影で操るため指名候補とした、といった夢を見る。
そして、結局、I don't want it  指名を返上して、もう使命を辞退したいと言い出す。そしてナレーションでは、「実際のところは何も起こらないだろう(Nothing happens. )。人は皆、秘密の中に生きているから、と。

2013年5月23日木曜日

CBS Radio Mystery Theater [Transmutation Inc]





メモの日時:198352日(月)
タイトル:[Transmutation Inc]
Episode;0653

話は豪華な邸宅や海外に別荘、高級車をもつボーン・ディウイリガーの昔話の風で始まる。
酒、ギャンブルに明け暮れる、甲斐性なしの男ダイバソン(ボーン・ディウイリガーと同一人物。ダイバソンはミドルネーム?)、恋人オーガスタの故郷であるロジャーズビルに嫌々連れて来られる。この田舎町、あまりにも健全で退屈。恋人と食事に来て、隣に居合わせた具合の悪そうな男に金を恵むかどうかで 彼女と喧嘩になり、彼女は別れを告げて去る。
男、こんな退屈な街は性に合わないとニューヨークへと。そこに先ほど隣に居合わせた男が同乗を求める。この男、実は悪魔の化身。その名をアップル、と。田舎町では悪魔の使徒は見つからないと、困っていた時に現れたのがダイバソン。これ幸いと悪魔の一員と目論む。
彼の望みを叶えてやろうとの申し出に、「大金持ちになりたい」と。金も無いのに超高級ホテルに泊まり、当惑する男を尻目に悪魔の本領発揮。有り金とて無き身なれば、信用取引にて、競馬のブローカーに大金を申し込み、大博打。とても勝つ見込みのない馬に大金を。悪魔の言うには、「競馬は私が作ったゲームであり、と」。結果、これが大穴。大金を手にする。
次に賭けるのは、株の世界。これこそが悪魔が考えた最大の賭け、である、と。証券会社に行き、将来性が無く、屑同然のTrans Mutation Incの株に全額投資する、と。一度は彼女の反対で投資を諦めたのだが、悪魔の一員から抜け出すと、ギャンブルなどの「悪い」遊びは全くできなくなる、との話に決心も弱まり、結局悪魔の化身であるアップルの提案通り、株に全額投資する。
悪魔は証券アナリストに、投資家がこの企業の株を買い集めているには、この会社が汚泥を原油にする技術開発に成功したから、といった情報をリーク。これを契機に株価がどんどん上昇し、天井知らず。ここで、全米有数の投資家が登場。名前はE.B.ロジャーズ。このオーナー、名前と同様に、恋人の故郷をその出身地とする人物であった。ダイバソンがよくよく観察するに、この男も悪魔の使徒の一人であった。
大金持ちになるも、頭の中は株の動きを示す機械音が鳴り続け、結局悪魔の一員から抜け出そうと、恋人オーガスタの元に赴く。彼女に喜ばれると思いきや、彼女に非難され、それでも抵抗すると、屈強な男ふたりが現れ軟禁される。
メモ:最後の部分はよく聴き取れなかった。彼女が豹変し、軟禁したとメモしたが、推測。冒頭で大金持ちとなって夫婦となっている、といってメモしたが、オーガスタの思惑で昔の仲間が会えないようだし、ことから推測するに、彼女も悪魔の一員であったようにも思えるのだが、どうだろうか。

2013年5月22日水曜日

CBS Radio Mystery Theater [ The Lost Tomorrow's]



メモの日時:19831983429日(金)
タイトル:[The Lost Tomorrow's]
Episode;0750


メキシコのユカタン半島、マヤ文明の神秘。夫婦の洞窟探検家がマヤ文明の遺物を求め洞窟へ。いくつかの洞窟を探検し、遺物を見つけ成果を上げる。しかし、The Lost Tomorrow'sと呼ばれる洞窟に入るに及び、現地人の案内人の老人と孫娘に強く反対される。この老人は先祖と交信ができる人物であり、聖なる数字の9の日、9月9日に聖なる洞窟に入っては生きて帰れない、と。これを迷信とし、洞窟に入る。
この洞窟Cave The Lost Tomorrow'sは他の洞窟と異なる雰囲気。9つの経路、9つ目の石室など聖なる9の数字をともなうこの洞窟を進むに、人骨が残っていたり、聖なる鳥が襲ってきたりしながら9つ目の石室で地底湖に出合う。そこで不思議が現象に遭遇し、初日を終える。
洞窟から戻り、老人の反対を迷信とみなし、再びCave The Lost Tomorrow'sに入り、地底湖の流れの中に9個の墓とそこに祀られた9個の遺物(compassionate cross)を見つけ、持ち帰る。その遺物は案内人からお守りにと身に着けていた飾りと同じ形で、サイズが大きいものであった。
キャンプサイトに戻るとこの後、不思議な出来事が起こる。 部屋中が何処から得体の知れないローソクで照らされていたり、浜辺で未だ完熟せず落ちるはずのないココナツが夫の頭近くに落ちてきたり、老人の孫娘が古代の船が浮かび上がり、そして海の底へと消え去り、網だけが残った、と。老人もその姿を認めており、孫娘から網を手渡されていた。
探検家の夫はその網を渡すように老人に告げ、嫌がる老人よりその網を手にし部屋に戻る。部屋に戻るとまた不思議なできごとがおきる。夫人が首を締められると叫ぶも何も見えない。しかし、首筋にはロープの痕が残っていた。
翌朝、夫婦が目覚めると部屋中が荒らされ、聖なる遺物がすべて消え去っていた。最初は老人と孫娘がもちさったと疑うが、ふたりが現れ、すべてはCave The Lost Tomorrow'sに戻された、とのお告げを伝える。夫婦は洞窟に駆けつけると、すべてがそこに収まっていた。老人と孫娘も現れ、首輪をプレゼントするので、それをお土産に洞窟を離れて欲しいと懇願する。夫人は了解するも、主人は老人の忠告を無視し、聖なる遺物を、結局は急激に水量の増えた地底湖の水に呑み込まれ、夫婦共に命を失うことになる。
メモ:最後の水に呑み込まれる部分はきちんと聴き取れなかった。

2013年5月21日火曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Ten Million Dollar Heist]


メモの日時:19831983428日(木)
Episode;0753

 長い間秘密にされていた連邦金庫泥棒の話。コミカルな話ははじめて。
ニューヨークでもうこれ以上仕事ができなくなった男、100年祭で賑わうフィラデルフィアの連邦準備銀行の泥棒を計画。二人のベテランと一人の初心者にて実行。作業員を装い、隣の税関に入り、既に、そこのclock roomの壁を破って金を奪うつもり。
初心者の息子は失敗の連続。トイレに入ったところを守衛に見つかり、連れてくる始末。作業もタガネではうまくできないので、ハンマーを使ってみたところ、間違って親父の手を殴りつけようとする。狭い部屋に閉じこもっているため、酸素不足になり、ドアを開けようにも鍵を忘れ、守衛に助けてもらうはめに。
ようやく穴を開け、袋を手に入れるも、中はpennyだけ。金とか札が入っている部屋ではなく、pennyの袋だけがある部屋に押し入ったわけである。泣くに泣けず160ドル80セントをポケットに、仕事の始まった中を平然と出て、お終いとなる。後は3人とも堅気の人生を送りましたと、さ。

2013年5月20日月曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Death Shot]


1984427日(水)
タイトル:[The Death Shot]
Episode;0754

1967年、クーデターで政情不安なギリシャを訪れたアメリカ人の夫婦、夜、アクロポリス神殿の写真を撮っている時、夫人が偶然に人を突き落す現場を目撃する。夫は、はじめは信じなかったが、翌朝の新聞記事で同じ現場で転落死した記事を読み、また現像した写真を見て夫人の話を信じるのだが、他国、それも民主的でない国状を考慮し、警察に届け出るかどうか悩み、結局、ちょっとした知り合いのいる米国大使館を訪ねる。
大使館で会った人物、写真に写る男を確認し、その男はクーデターを起こし、秘密警察を握り政権を操る人物であると教えてくれる。しかし、この事件に関与しないほうがいいと忠告し、後は自分に任せるようと写真を預かる。
この男、実は相当の悪で、写真に写っていた秘密警察のボスに連絡し、事件を黙る代わりとして金を求める。突き落された英国生まれのスキャンダルハンターは秘密警察のボスをなんらかの理由で脅迫していたようである。この要求と言うか脅迫に対し、秘密警察のボスは。金は現金ではなく、大変貴重な絵画を与え、それを売りさばいて金を手に入れるように話をつける。そして、その取引を受ける代わりにそして、ネガをすべて自分に引き渡し、その上、事件を目撃した夫妻を消すようにと、要求する。
それを受け大使館の男は夫妻に連絡し、ネガをすべて送るように伝える。そして悪者同士の取引の日、秘密警察のボスは取引の場所を、脅迫者を突き落したアクロポリスの神殿を指定する。偶然のことではあるが、アメリカ人夫妻もギリシャの想い出にと、同じくアクロポリス神殿に彼女の写真を撮りに出かける。夜のことでもあるのでストロボも用意して出かける。
取引がはじまる。ネガを提出するも数が足らない。それは夫人がまさかのときのために引き抜いていたのである。約束を守らなかったとして、警察に連れてゆく、と。それも貴重な絵画を傘の裏に隠して国外に持ち出す容疑で逮捕する,と。しかし逃げようとした男はサイレンサーで射殺される。同じ神殿に写真を撮りにきていた夫妻が殺人を目撃。神殿で大使館の男を見かけ、また先日の写真に写っていた人物がもっていた傘を目印に、殺人犯が先日と同一犯と確信。
殺人を目撃された秘密警察のボス、銃を撃つが的が外れストロボに当たる。そして襲いかかってきたとき、自分が壊したストロボの電気に感電し、一件落着。

2013年5月19日日曜日

CBS Radio Mystery Theater [Trial for Murder]


1983426(火)
タイトル:[タイトル:[Trial for Murder]
Episode:0728


有名な作家チャールズ・デイケンズの古典的ミステリー。
話はディケンズのファンからもらったロープ、悪名高い盗賊の絞首刑に使われたものであり、それを手に新しいミステリー小説を構想しながら眠った翌日から話が始まる。
このロープ、朝起きると手首に固く巻きつく、といった不思議な現象を起こす。朝、一緒にミステリーを書くウイリアムがやって来る。そして新聞を見せ、殺人事件の記事を知らせ、この事件が今考えているミステリーに大変参考になる、と述べる。
ディケンズも構想中の主人公と似通っている被害者の事もあり、翌日より執筆を始めると約束しその日は別れる。翌日ウイリアムと話をしているとき、窓から見た二人の男、後を追いかける男は「死人の顔」。だが、周囲の人たちは二人に全く気づかないようである。
何日かたって、ディケンズは殺人現場が詳細に現れた夢を見る。ウイリアムに話すと、最初は新聞の記事とか、今書いている筋が無意識に夢となったとするも、最後には只の夢ではないと納得することになる。そして、偶然にも、ウイリアムと一緒に同じ裁判所に陪審員として出席する連絡を受ける。最初は躊躇していたディケンズではあるが、小説の参考になると出席すると、その事件こそが話題にしていた殺人事件であった。
そして、その時、先日窓から見かけた「死人の顔」の男が法廷に現れ、ディケンズは恐怖を感じる。「人には現実世界と超自然界の間を感じる能力を持つ者」がおり、ディケンズとウイリアムもそのひとりである。審議に入り、陪審員の承認を被告に求めるも、ウイリアムやその他の人の時は全然気にしなかった被告が、ディケンズには突然喚きだし否認。弁護士の取り直しで一応おさまる。
審議が開始されても、本来12名の陪審員が全体で12名多いような奇妙な感覚を受けるが、一人一人数えると12名しかいない。霊が陪審員全体を覆っているのである。
検察側から、被告の部屋の2(被害者の2回の住人)から、ポートレート入りのロケットが発見されたと裁判が展開してゆく。弁護側は見つかった剃刀(被告の部屋から2個見つかる)とこのロケットだけでは証拠不十分とし、自殺であると弁護するが、そこに霊が現れて弁護士を苦しめ、弁護を支離滅裂にしてしまう。また陪審員の評決時の、陪審員長に任命されたディケンズは憑かれたように評決を有罪にまとめようとする。そして判事の背後にも霊が現れ、有罪の判決が下る。
これに対し、被告は、この判決はディケンズが陪審員として登場した時から判っていたことであり、昨夜もディケンズが枕元に忍び寄り、ロープで首を締め付けた、と。殺された男はこうして復習を遂げ、霊は消え去った。
因みに原作も読んだのだが、このラジオドラマはその基本を共有するも、全くの別物として面白く仕上げられていた。

2013年5月18日土曜日

CBS Radio Mystery Theater [Sorry to let you go]

Episode;0727
タイトル:[Sorry to let you go]
1983年4月25日(月)


コンピューター社会と人間との関係のドラマ。長年務めた会社をコンピューター導入のためにクビになった男、面目なしと女房にも打ち明けられず、毎日定刻に出勤を装う。職に就いているには転職を薦めた男も、クビとなれば冷たいもの。保険も会社を辞めれば、個人加入は割高。帰宅しても義理の母親、煩い事このうえもなく、女房もうんざりの態度。
職もなかなか見つからず焦る心に浮かぶのは、「義理の母親の死」。白昼夢の中、義理の母親が囁く;家族も外出中で、誰もいない。ヘビースモーカーの私を家ごと焼き落としても、私(母親)のミスとして、誰からも疑われることは、ないだろう、と。 この白昼夢が現実に。母親が居眠りで、タバコを手から落とし家が焼け、死んでしまう。
主人公が火事の現場に駆けつけた時には、消防士は家に誰もいないと判断している様子。主人公、家の中に母親が居ることを知らせるべきか、素知らぬ顔をするか、心の中での一瞬の葛藤。結局母親が家にいることを告げ、消防士が救助に向かうも時すでに遅く、母親は亡くなる。結果、保険もおり、心配の種であったローン返済の案件も一応落着。
しかし、銀行の残高がなくなったことから、女房に事情を問いつめられ、数ヶ月前に職を失ったことをはじめて明かす。プライドも捨て、友人に仕事を求めるもすげなくことわられる。仕事の斡旋所を訪ねるも、過去のキャリアなど一顧もされず、年齢故の福利厚生費が高すぎる、というだけの理由で仕事の紹介もしてくれない。
荒れに荒れて帰宅すると誕生日のパーティの最中。どうしてもその場に参加できず車で飛び出してしまう。そして自動車事故に遭う。 死線を彷徨い目覚めると女房。警察は事故の犯人の特徴をもとにコンピューターで検索し交通事故の加害者は突き止められていた、と。そして、女房の提案。コンピューターに仕事を取って替わられるのを嘆かないで、そのコンピューターを操作する側に廻ればどうか、と。コンピュータプログラムを勉強し、新しき人生に。

2013年5月17日金曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Ghost of Andersonville]


1983422日(金)
タイトル:[The Ghost of Andersonville]
Episode:1321


アメリカ南北戦争の最後の捕虜が帰ってきた。南北戦争の捕虜交換交渉に貢献した元将軍カトラー。秘書の入れ知恵もあり、この捕虜を政治的に利用し、知名度抜群のグラント将軍に対抗し次期大統領候補に打って出ようと、帰還列車到着に合わせ歓迎の準備をする。歓迎式典でのカトラー総軍の姿を、新聞などで大々的に取り上げてもらい、無名とも言える現状を一気に逆転しようとする計画である。
しかし、列車で到着した捕虜はこの将軍の名前をきくにおよび、彼は裏切り者であると、憎しみを表す。将軍が姿を消さなければ列車からも下りない、と告げる。この将軍はチャタヌーガの渡河作戦において無謀な作戦をおこない、あるものは撃たれ、あるものは溺れ、そして生き残ったものはアンダーソンビル捕虜収容所に収容され、非人道的待遇を受けたたと怒りを表す。
結局は秘書の説得もあり、列車から降りるも、将軍のスピーチの後、一緒に写真を撮ることを拒否し、再び列車に戻るが、将軍夫人のすすめもあり、将軍の私邸に滞在することになる。公務から戻った将軍も彼に赦しを乞うが彼は元将軍を射殺せんと発砲する。将軍は外聞を憚り内密に事をおさめようと、警護官にも銃の暴発と言い張る。
この事件の翌日、将軍が死体となって書斎で見つかる。自殺とも考えられたが、銃がみつからなかったため、大佐(元捕虜)が犯人として捕えられ、片方しかない足に鎖をかけられる。思いがけず、この姿を見た将軍の夫人は、捕虜収容所での悲惨な状況を思い起こし、事の真相を語る。将軍は自殺で、遺書も銃は夫人が捨てた、と。遺書には作戦の失敗の責任に苦しんでいた、といった記述もあり、彼の名誉を護るために池に捨てた、と語る。そうして英雄の大佐は釈放されたのである。

2013年5月16日木曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Whimpering Pond]

1983421日(木)
タイトル:[The Whimpering Pond]
Episode:1319


主人公の作家、友人を訪ねて旧家を訪れる。そこで、この家の元の持主の話になり、欧州旅行中に奥さんが失踪し、未だ行方不明とのこと。そして、偶然にも、その家の元の持ち主がこの作家の契約相手の法務担当者であった。
ある夜、近くの畔にさしかかると、池の霧が女性の形となり、助けを求め、腕をさしだしてくる。最初は友人も信じることはなかったが、夜中に一緒にその「ゴースト」を見て信じるにいたる。
事件を感じ調べるが、この男のアリバイは完璧であったが、ミステリー作家に相談し、得た結論は;欧州に行ったのはこの男と、ある女性であり、この女性は今の奥さんである。彼女は、元モデルであり、彼女は事情を十分に知らせられないまま、アリバイつくりの片棒を担がされていた。奥さんに化けて行動し、あたかも奥さんが欧州に行ったかの如く見せかけたのである。
事実は、奥さんは殺されて池に投げ込まれていると確信し、この作家、元軍隊でダイバーの経験があるので、元の主人に池の捜索をはじめると脅しをかける。
これに驚いた元主人、夜陰に紛れて、池に入り、既に白骨化している死体の鎖を引き上げる。ここで、この家の主人作家が見つけ終わりとなる。
尚、この作家が現れてから、池に人の形をした霧や嘆きの声が現れたのは、この作家と、殺された女性の旧姓が同じあることから、生まれ変わ(reincarnation)として現れたのである

2013年5月15日水曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Jataka]


メモの日時:1983420日(水)
タイトル:[The Jataka]
Episode;1318

宇宙の創生 、永遠の命the Jataka。サンスクリット文字を「恋人」に学問一筋の女性古代学者。インドでの滞在も終わりに近づいた時、講演会で出会った古代学者に自宅に招待される。
彼女が訪れるも、博士は家にはおらず、博士の秘書と召使のみ。博士の消息を尋ねるも、漠として掴めず。次第に焦りをかんじはじめる。
召使に尋ねると、博士のいなくなった朝は女性と過ごしていたため、わからない、と。そして秘書の秘密を告げる。正当防衛ということで罪には問われなかったが、秘書は英国にて人を殺しており、彼が博士を殺した、と。
秘書に尋ねると、今度は逆に、召使は怠惰であり、手癖が悪く、博士も彼をクビにする予定であったとのこと。博士は厳格であり、そのため召使に嫌われていた、と。双方の言い分が異なり、疑問が大きくなり、困惑。
困惑と言えば、秘書の愛のアタックに、学問一筋で恋を知らない女心は穏やかならず。しかし、召使が、秘書が博士の業績を盗み独り占めしようとしていると打ち明け、その後に秘書が彼女に古代文献の翻訳を依頼するにおよび、秘書が博士を殺したと確信するに至る。
そして、ついに博士の家の近くの川で博士の遺体が発見される。殺人犯として秘書が逮捕されるが、彼女の頭に博士の言葉が響く。そこで彼が残した古代文字の文献を読むと、「永遠の命Jetakaを見つけ、この命の流れは自宅近くの川にあり、そこに身を投げて宇宙とひとつとなり、流れの果てに身を任す」とある。このことから、博士は他殺ではなく自殺であると警察に告げ、秘書を釈放してもらう。
そして彼女の出発の朝、彼女は召使と秘書を呼びこう告げる。召使は博士の自殺の手助けをした、また、秘書はその事を知っていながら見逃した、と。彼らに罪の意識を喚起する。そして、博士がJatakaで「自由」になったように、一時、秘書の恋のアタックに女性としての心を惑わされた彼女も、女性としての「自由」を得たと言い残して去る。