2013年7月31日水曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Imperfect Crime]



メモの日時;1983年6月29日(水) 
タイトル: [The Imperfect Crime
Episode; 1329<


裸足でパジャマ姿の婦人が轢き逃げで死んでいるとの報告を、部下のコワルスキーから受けた警部補チャーリー・アレンは、直感で殺人と確信する。
翌日早く、唯一の手掛かりと思われる指輪を持ち、前国選弁護人コーネリアス・プライを訪ね、この指輪は30年前、高校生だったアレンがジェシー・ヘイブンに贈ったものであることを告げ、被害者がジェシーかどうかを彼女の代理人であるコーネリアスに確認を依頼する。
ジェシーはアレンが大学を終えた時には、町の有力者と既に結婚しており、夫の死後、再びこの指輪を身につけていたと推定する。確認の後、彼女の自宅を調べにいったアレンと部下のコワルスキーは、車のないはずの車庫にタイヤの跡を発見。この痕跡が現場に残っていたものと一致し、殺人事件と断定する。
この時、警部補アレンの妻であるマチルダから電話。彼女の友人のケン・ブラッドレーが、ジェシーが預金していた銀行で働いているので話を聞いてみたら、との連絡。ケンに会って話を聞くと、ジェシーはコーネリアスを信用し、夫からの遺産を彼のアドバイスで危険な投資につぎ込んでいた事、また、大金が消えていたことを掴む。
同じ頃、部下のコワルスキーは、行きつけの飲み屋でアンディ・ラモンが雇い主のコーネリスから大金を貰い、運転手の職を辞めた事を聞き込む。いよいよ、犯人がコーネリアスであるとの確信に近づき、警察に戻ったアレンは記者の求めに応じ、これは単なる事故ではなく殺人であると発表し、コーネリアスに出頭を求める。コーネリアスは容疑を否定し、証言も間接的なものだけであり立件はできないと断固抗議する。
一方、アンディ・ラモンを追う警察のコワルスキーは、魚釣りに出かけたとの話は嘘で、行方をくらませていることを報告する。ここで、警部補のアレンの妻マチルダ(実はアンディの妻の姉)がたまたま町でアンディの姿を見かけ、その後を追っかけ、ついに居所を突き止める。そして話をしようとするが、麻酔をかがされて気を失う。
しばらくして目を覚ましたアレンの妻マチルダは夫のもとに行き話をしていると、アンディ・ラモンが妻に付き添われて現れ、マチルダや妻の話を聞き、逃亡を諦め出頭した、と。
アンディ・ラモンは殺人はやっていないと断言。元犯罪者の彼が元国選弁護人のコーネリアスに逆らっても無駄と知り、コーネリアスから口止め料を貰い逃げていたと告白する。
警部補のアレンはアンディに、状況からして彼の立場が悪いことを告げ、取引を行い、明日コーネリアスを連れてくるように伝える。翌日コーネリアスが現れるが、取調室でも容疑を全面的に否定する。しかし、暗くした部屋に突然現れたジュディの幽霊に動転し気を失う。そして気を取り戻したコーネリアスはジェシー殺しを自白するのである。
この幽霊、実はアレンの妻のマチルダが化けたもの。完全犯罪は自分自身の中の良心などといった「不完全さ」により不可能となったのである。

2013年7月30日火曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Hills of Arias]

メモの日時;1983年6月28日(火)
タイトル: [The Hills of Arias]
Episode; 1328

王制を打破する革命を起こすも、結局は新たな独裁者を生むだけに終わった国アリアス。昔の友である独裁者に協力を要請されるも、これを断り、死を選ぶフランシスコ博士。官邸に連れてこられた帰り道、同士に助けられ、祖国を離れアメリカに逃げ、今は市民権を得てピアニストの妻とともに平和に暮らしている。
ある日、昔の同士であるシュプリアーと瓜二つの青年が現れ、祖国に帰り再び革命を起こす手助けをしてほしいと告げる。祖国を離れて15年たち、55歳という歳もあり躊躇。また、現在の妻エミリーを深く愛する心が強く、若者の要請を断るのである。
妻のエミリーがコンサートツアーに出掛け、ひとりになった時、夢で昔の同士達や前の妻が現れ、理想実現のため祖国に帰り革命の丘アリアスにて、再び運動をはじめて欲しい、と。突然、彼の妻からの電話。決心を告げ、別れを述べるが、妻のエミリーは私も行く、と。エミリーはこの何年もの間、夢にうなされる彼の口から、すべてのことを知っていた。革命が成功するか、また、成功しても、前と同じく裏切りに遭って失敗するか,如何。

2013年7月29日月曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Wound That Would Not Heal ]


メモの日時;1983年6月27日(月)
タイトル: [The Wound That Would Not Heal]
Episode; 1327

亡き友人の妻ローリンを秘書にもつ男マーク・フォーサイス。彼女と恋に陥るが、妻キャロルのことを思い別れ話を。その翌日、刑事が訪れ、ローリンが殺されたのでその身元確認を求められる。そして別れ際に、容疑者とみなされていると告げられる。
警察の調べで、日記からローリンとマークが恋仲であったことを知る警察は犯行当夜のマークの行動を尋ねる。当夜、金曜の夜7時頃ローリンのもとを訪れ、夜中頃に帰宅し、牛乳を飲んで寝たと話す。そのとき、ローリンの声が聞こえ、彼女の死に自分が責任があると強く感じる。
刑事はマークの妻のキャロルにも、犯行当夜の夫の行動を尋ねると、10時頃には帰宅したが、非常に動揺していたと話す。マークは神父のもとを訪れ、ローリンを殺したと告白するが、神父はマークが殺人ができるような人物ではないと確信するのだが、結局は、彼の靴に付いた泥、庭に残った足形からマークは起訴され裁判に。
しかし刑事はどうも靴の事、鍵の事などに疑問が残り、動機もないことから、半信半疑のままである。また、神父も彼が犯人でないことをアイリッシュコーヒーに賭ける始末。結局は、マークの妻の犯行と判明。マークを愛するが故の犯罪であった。

2013年7月28日日曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Wedding Present s]


メモの日時;1983年6月23日(木)
タイトル: [The Wedding Present]
Episode; 1325

時は1912年、欧州の誰も知らない小さな国、グラッツブルグ。そこへ、一文無しで流れ着いたのが詐欺師アルバート・タルバー。詐欺師の本領を発揮し、アメリカの有力雑誌の欧州特派員との触れ込みで無銭飲食。自分の記事を載せればこのホテルはアメリカ人で満杯になる、と。
さてとも、金儲けの話を考えねばと、ウエイターに国王のことを聞くと、現在の王は先代の王を殺して位についた、と。なるほど、町中に王の肖像が溢れている。王の名はkingボブラ。どこかで見かけいたことのある顔である。翌日、王に拝謁の栄を賜り、結局はこの王は昔の詐欺仲間であるジェイク・テンデールであった。
ジェイクから一緒に仕事をしようと持ちかけられるが、人殺しをすうような男と一緒に仕事をするのは嫌だと、変な詐欺人気質を発揮しホテルに帰る。ホテルのレストランに所在なげな女性ジェニー・ハウエル。早速近づき身の上話を聞くと、パリで絵の勉強をするも、お金を使い果たし、アメリカに帰る途中、間違ってこの国に来てしまい、途方に暮れている、と。
アルバートは金儲けの話を思いつく。彼女に国王の肖像画を描かせ、1万ドルをせしめ、折半しよう、と。翌日王に謁見し早速絵に取りかかるも、彼女は国王の注文に疲れ果てる。オリンポスの山上に彼を置き、ワシントンやシェークスピアなどの古今の偉人が彼を見上げ、空には天使、周囲には大砲や軍艦が居並ぶ、といったもの。こんな絵柄に嫌がる彼女をパリ行きの魅力をちらつかせ、再び仕事に向かわせる。もとより、つまらない仕事のため、早く仕上げるはずもなく、遅々として進まず、国王も急ぐように督促する有様。
そんなある日、ホテルのウエイターのマックスが絵を早く仕上げなければお金を貰うことができなくなると忠告する。オーストリアにこの国を売り払おうとする国王に怒った国民が革命を起こすと、告げるのである。
このままではお金が入らないと、彼女を叩き起こし、宮殿に出かけ絵を完成させる。そして、国王が支払いの準備を始めたとき、群衆が集まり、“裏切り者”と大声で叫ぶ。国王、そこは詐欺師の本領発揮。大向こうの演説をぶち、国民も諦め引き上げる。しかし、この間に、自分の芸術信条を裏切った絵を描いたジェニーは、“裏切り者”の叫び声を自分に対する避難の声と錯覚し、完成した絵を破り捨てるのである。驚いたのも後の祭り。お金も貰えず引き上げる。 謝るジェニーに、お金は失ったが、もっと大切なもの、すなわち「あなたを得た」と結婚を迫るアルバートに、ジェニーは「アーティスト以外とは結婚しない」と頑として断る。アルバートは自分もアーティストである、自分の仕事を芸術的にやってのける、と主張するも、彼女は受け入れない。
彼女が去った後、ウエイターのマックスよりオーストリア大使が国王に会いにいくとの話を聞き、宮殿に潜み、秘密協定を締結するところの写真を撮り、2万ドルをせしめてホテルに戻る。
翌日彼女に会い、昨夜の事を話し、2万ドルを得た事を告げた後、アルバートはこの金を国王に返す、と言い始める。彼女が完成した絵を破り一文も得なかったように、自分も完成した作品(2万ドルを得た事)を一切無かったことにする。これで自分もアーティストとなったので結婚のプレゼントとし国王に返し、これでアーティスト同士うまくやって行けると主張する。
これに対してジェニーは、「同じ家に両方とも同じ考えのアーティストはいらない。それぞれが役割を担わなければと、あなたが芸術的なことを気にするのなら、私はお金を気にする」と言いはじめ、これでうまくゆく、と言う。そしてこの2万ドルを二人の結婚プレゼントとし、その後ふたり幸せに暮らしました、とさ。

 1983年6月24日(金):スペースシャトル着水のため中止。

2013年7月27日土曜日

CBS Radio Mystery Theater [Dreamers and Killers]

メモの日時;1983年6月22日(水)
タイトル: [Dreamers and Killers]
Episode; 1324

5年間続いた二人の仲を突然破棄してくれとの男からヘレンに話があった。若い女性が出来、目移りしたのだ。ヘレンは友達の友人から、大人しく引き下がることはない、彼を殺すくらいの気持ちがなければ、などと発破をかけられる。 その夜、彼女は夢で彼を川に突き落とす。翌日彼が話すところによると、夜中に新しい彼女と川辺を散歩をしていた時、何者かの力で川に突き落とされたが、運良く通りかかった船に救い上げてもらった。とのこと。
翌日の夢。車で彼を撥ねる。学校に出勤すると、彼(体育の先生。ちなみにヘレンは高等数学の先生)の腕に怪我のあと。尋ねると、新しい彼女と買い物に出かけていたとき、車が突進してきたため避けようとして転び怪我をした、と。
更に、彼女が銃殺隊の指揮官となり、反逆罪にて彼を銃殺する夢を見る。しばらくして彼がヘレンの家を訪ねて来て、買い物で強盗に遭遇し危うく殺されかかった、と。
あまりのショックで混乱した新しい彼女を病院に送った後、一人でいることに耐え切れず、男はヘレンのもとに救いを求めてやってきた。未だ彼の事を忘れられないヘレンは彼を迎える。もう、夢が恐ろしく寝るのも辛い彼女であるが、又も見た夢は、彼の部屋に毒蛇を置き殺そうとする夢。彼から話を聞くと、新しい彼女と動物園に行ったとき、毒蛇に噛まれたとのこと。
彼女からも見捨てられ、ヘレンのもとに舞い戻り、新しくやり直そうとの彼の言葉。ヘレンはその申し出を断わる。彼女は生まれ変わり、彼の存在を気にする事がなくなると、もう夢に見ることもなくなった。

2013年7月26日金曜日

CBS Radio Mystery Theater [Guilty as Charged]

メモの日時;1983年6月21日(火)
タイトル: [Guilty as Charged]
Episode; 1323

主人公・ファーラー。ある日、スピードオーバーで警官に止められる。翌日警官が訪れ、彼を強盗の容疑で逮捕する。彼に全く身に覚えのないことである。3日後、保釈金を払い、弁護士のサムと相談しポリグラフを受けて容疑を晴らそうとする。しかし結果は、はっきりとしないものであった。
更に州警察がやってきて、他の容疑で彼を逮捕する。こんな状態で会社もクビになり、妻との仲もしっくりいかなくなる。そして4件もの事件の容疑者として裁判に臨むことになる。そのうち3件は却下されるが、残りの1件では勝利を得るも裁判官の印象はグレーで、今後同様の事件が起きれば逮捕の可能性が残ることになる。 妻と旅行に出る時も、アリバイを確認するように注意して移動する始末。
ある日、強盗の車が逃亡する場面に出合い、後を追跡するとスピードオーバーに気付いた警官がこの2台を追い、先を走る車を止め犯人を捕らえるのである。そしてこの男こそが彼、ジーン・ファーラーを何カ月も苦しめた事件の犯人であった。ス

所感;結果がどうなるか、ハラハラドキドキの物語であったが、ピード違反に始まり、スピード違反に終わるといったオーソドックスな展開で話を閉じた。

2013年7月24日水曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Last Duel]


メモの日時;1983年6月20日(月)
タイトル: [The Last Duel]
Episode; 1322

アレキサンダー・プーシキンの作品を脚色したもの。<br> サージェル大佐の埋葬の日から物語がはじまる。ニコルソン大尉とローレンス中尉の会話から、勇敢な戦死であるという大尉に対し、ローレンス中尉は、大佐は自分が申し込んだ決闘を逃げた卑怯者だと。これを咎める大尉に対しローレンス中尉は、決闘を申し込む。
 そこでニコルソン大尉は、サージェル大佐の真の姿を知らせるべく、回想を始める。ローレンス中尉がはじめてサージェル大佐と会った日、大尉とともにバカラをはじめる。大尉はローレンス中尉のよからぬうわさ、いかさまをする、と噂を大佐に話す。最初は信じなかった大佐ではあるが、注意深くみているうちに、噂は本当であると確信し、ローレンス中尉を呼びつけ、家を去るように命じる。
 それに対し、ローレンス中尉は名誉を汚されたと大佐に決闘を申し込む。 この決闘の申し込みに対し、連隊長でもあるサージェル大佐は受けようとしない。そしてこの噂は連隊中に広がる。挑戦を受けようとしない理由を尋ねるニコルソン大尉に対し、大佐は、自分は名誉をかけた決闘を控えており、つまらない事での決闘に身をさらすことはできない、と言う。
 大佐が決闘へと旅立つ日、大尉に話した事実とは、6年前自分の美しいフィアンセを奪われ、人々の前で恥をかかされ、決闘を申し込み決闘が行われるが、相手の男は全く死を恐れないし、死への準備もできていない。そんな男を殺しても仕方がないと、自分が撃つ権利を保留し、自分の好きな時に呼び出しをかけることにして、その時は別れたのである。
 そして、今回、友人の知らせで、その男が元フィアンセと結婚するとことを知り、今こそ再度決闘を終える時と決め、出かけて行くのだ、と。 それから数年後、ローレンス中尉がニコルソン大尉の副官となる。受け取った手紙をみると伯爵からの招待状。美しき夫人に会うことも知人を多くつくるひとつと共に出かける。そこで美しき夫人と会い、そのうちに伯爵も戻り、話がはじまる。そこで気づいたのは、壁の絵に弾の跡がのこっていること。銃の扱いの話からニコルソン大尉の友、サージェル大佐の話に及んだ時、伯爵もサージェル大佐のことを知っている、と。そして、ニコルソン大尉はこの伯爵こそが、サージェル大佐の決闘の相手であったことを知る。
伯爵が語るには、4年前、サージェル大佐が突然現れて決闘の続きを始めよう、と。しかし、その時、彼の妻(サージェル大佐の元フィアンセ)は視力を失い、伯爵の助けを必要とし、伯爵も彼女のために生きなければならないと必死の思いであるので、サージェル大佐は結局伯爵を許し、伯爵の撃ち損じた弾跡めがけて銃を撃ち、去っていった。そして、その後、妻の視力が奇跡的に回復し、現在に至っている、と。
この事実を知らされたローレンス中尉は自分の愚かさを恥じ、ニコルソン大尉に申し込んだ決闘もやめ、サージェル大佐を真の勇気、名誉ある戦死と認めることになる。

2013年7月23日火曜日

CBS Radio Mystery Theater [Jane Eyre ]


メモの日時;1983年6月15日(水)
タイトル: [Jane Eyre]
Episode; 0605
ブロンテ三姉妹のひとり、シャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」を脚色した作品。 住込家庭教師の職を得たジェーン・エアは荒野をソーンフィールド邸へと歩む。そこで、偶然犬に驚いた馬から落馬した男性に出会い、足に怪我を負ったその男性はジェーンも助けをかり、乗馬し立ち去る。
ジェーンはひとり道を歩き、ソーンフィールド邸に到着。家政婦のフェアファクスに迎えられる。当主は足の怪我の治療で不在。翌日現れた当主ロチェスター氏は丘で出会ったその人であった。当主との面接で、ジェーンは18歳。天涯孤独、親戚といえば、遠きマデラ(ポルトガル領マデラ島?)に住む、叔父のみとのこと。慈善教育施設で8年過ごし、広告で見た家庭教師の職を求めてこの地に来た、と。
面接を終え、ソーンフィールド邸での生活がはじまる。ある日のこと、3階の部屋から不気味な叫び声。家政婦のフェアファクスは、そこには気の狂ったグレース・フールが閉じ込められている、と。
当主のフェアファクスは自分の容貌についての批評をジェーンに執拗に求める。その話の中で、子供のアデルはフランス人の愛人の子供で血の繋がりはなく、彼のもとを去った愛人の子供故に何の愛情も感じないし、愛人が彼のもとを去ったのも自分の容貌故と思い込んでいるようである。当主は、そんな主人が嫌なら館を去れ、と言うが、ジェーンはアデルを大切に養育するとの気持ちを伝える。
そんなある夜、怪しい物陰とローソクの炎。後を追うと当主の部屋で火事騒動。ジェーンは大事になる前に発見しロチェスター氏を助ける。その翌日からロチェスター氏は何処かに出かけ、戻ってくると家政婦のフェアファクスは、ロチェスター氏はイングラム家の若く美しいブランチ嬢と結婚の話が整った、と。
ゲストとしてソーンフィールド邸に訪れたブランチ嬢には無視され気持ちが沈むジェーンであるが、鏡に映る自分の平凡な容姿を見て、「身の程」を認めようと努める。この頃にはジェーンはロチェスター氏に心を寄せるようになっていたのだろう。
ゲストにメイソン氏を迎えたある夜、また狂おしき叫び声。ロチェスター氏に供をするようにと部屋に入ると血まみれのメイソンと狂女。狂女の叫び声が響く。その後平穏な生活が続くも、ある日家政婦のフェアファクスより、当主が話があると庭に呼び出される。そして、ロチェスター氏からブランチ嬢との結婚が1ケ月以内に行われる事になったと告げられる。アデラも寄宿学校に預けることになったため家庭教師は不要になった、と。 アデラと離れること、それと思わず口に出た、ロチェスター氏と遠く離れることになるのが悲しいとのジェーンの言葉。と、思いがけなくロチェスター氏からジェーンに結婚の申し込み。ロチェスター氏もジェーンに心を寄せるようになっており、ブランチ嬢との結婚の話しをしながら、ついにジェーンとの結婚を決心したのだろう。
家政婦のフェアファクスは理由は言わないがこの結婚に反対するし、結婚の準備の間にも花嫁衣装が引きちぎられるなど不可解な出来事が起こるも、結婚式の当日を迎える。式がはじまったとき、メイソン氏が現れ、結婚の無効を主張する。ロチェスター氏には既に妻があり、重婚にあたる、と。また、ジェーンの叔父に連絡を取り、結婚の中止の書面も手にいれている、とも。部屋に閉じ込められた狂女こそがロチェスター氏の妻であった。メイソン氏はその狂女の兄であった。
あまりの出来事に部屋に引きこもるジェーン。その怒りと悲しみが落ち着くまで部屋の外で待っていたロチェスター氏は事の経緯をジェーンに話す。結婚はビジネスが不調になったロチェスター氏の父親が、借金の肩代わりに、息子であるエドワード・ロチェスターと金を借りた男(メイソンの父親)の娘との結婚の約束をする。その娘は母親と同じく心の病に冒されていたのだが、それを知らされず結婚。娘は結婚後すぐに発狂し、それ以来10年以上も苦しんできたとして、ジェーンに許しを乞う。しかし、ジェーンは静かに別れることを願う。
ソーンフィールド邸を離れ、できるだけ遠くへと、しかし行き場のないジェーンが辿り着いたのが牧師セント・ジョン・リバースの教会。そこで、過ごすうち、マデラの叔父から巨額の遺産を受け取れることになる。ジェーンはそのお金をセント・ジョンの教会活動と自分の育った教育施設に寄付。生まれて始めて「自由」を手にしたジェーンの心によぎるのはエドワード(ロチェスター)のこと。
ジェーンは、ソーンフィールドを訪ねる。運良くソーンフィールド邸の召使をしていた老人と出会い話を聞くと、邸は狂女の手によって焼失。廃墟となり、ロチェスターも今では全盲となり、ひとり、寂しく暮らしているとのこと。ジェーンはロチェスターのもとに急ぎ、二人はついに結ばれたのである。

1983年6月16日(木)放送の[Sorry to Let You Go;episode0727]は1983年4月25日(月)の再放送 1983年6月17日(金)放送の[Trial for MUrder;]は1983年4月26日(火)の再放送

2013年7月22日月曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Imposter]

メモの日時;1983年6月14日(火)
タイトル: [The Imposter]
Episode; 0612

新人の劇作家、初めての芝居が開演されるその日、その女性作家より電話があり、自分の名前を削って欲しい、と。連絡を受けたプロデューサー、驚き、印刷も既に出来ているし、その時間的余裕もない、と。ともあれ、同僚を彼女の家に向かわせる。
そこで、彼は彼女の友達に会い、彼女の気が動転していること、そして、劇作家の名前もある男の名前に変えて載せて欲しいとの彼女の意を伝える。
この劇作は、automatism(無意識的行為)によって書いた もので、真の作者はマーティン・バーベインという俳優であると。しかも、その俳優は50年も前に亡くなっている、と言う。信じられない様子の男に、彼女は昔、国連の同時通訳の仕事をしていた時からの話をはじめる。
彼女は隣の仏・英同時通訳者に意識を向けたとき、無意識下において、その通訳者と同一化し、話せるはずのないフランス語を完全なイントネーションで話したのである。
彼女の家に帰り、Qui--ja Boardの占いをしてみると、MARという文字を選ぶ。非常に疲れた様子であるので、眠りにつき、翌日、話すには、夢の中で、誰かが自分に近づき、「インディアンラブコール」が聞こえたと言う。そしてこのことより、昨夜のMARはMartinの略であり、マーティン・バーベインという男を意味していた、というのである。jその日から彼女は彼に劇を書くようにと急かされ、劇を書きはじめ、出来上がった劇作名をColon of Disireと名付けたのである。
大評判を得、彼女ととに劇場に向かい、看板のイルミネーション文字を見ると、Colon of Disire、作マーティン・バーベインとなっていた。

2013年7月19日金曜日

CBS Radio Mystery Theater [Beyond the Barrier]


メモの日時;1983年6月13日(月)
タイトル: [Beyond the Barrier]
Episode; 0612



科学的事実のみを信じる有能な研究医師。自動車事故にて同僚の医師から死の宣告をうける。彼には医師や看護師の話は聞こえるが、彼らに話しかけても彼等は気づかない。完全に死亡したと宣告される頃、ある声が聞こえる。「ドアを開けてこちらに来るように」と。亡くなったと。友、父、兄を見て、一条の細い道を導かれ進むと、次第に広くなり、見えてきたのが、彼の病院、そしてシーツに覆われた自分を見つける。そして、その瞬間に。。。
死体が動き奇跡が起こり、彼は生の世界へと戻って来る。何週間もの旅ちと感じられたものが、実は15分程度の短い時間の中での出来事であった。Time,Space,Motionを絶対のものとしていた科学的合理思考の彼には、思いもよらなかった出来事である。

1983年6月10日(金)放送のThe Hounds of the Baskervillesは
1983年5月5日と同じのため省略。

2013年7月18日木曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Rich Ostrich]

メモの日時;1983年6月9日(木)
タイトル: [The Rich Ostrich]
Episode; 0841

 話はこの事件に巻き込まれた新聞記者ジャック・サイモンの回想ではじまる。 田舎にサーカス一座。ビジネスはあまり上手くいってないようである。そこに、サーカス狂いのインド人外交官モハメッドが訪問するということで派遣された記者ジャック・サイモン。サーカス一座の座長の娘ジュリーとモハメッドのエスコート。そして、ダチョウの檻に近づいた時、ジュリーの注意を聞かず檻に近づき、ターバンにつけていた家宝のダイヤモンドをダチョウに飲み込まれる。
モハメッドは狂乱の風。直ぐに取り返せと抗議するも、法的にはモハメッドは、何も主張できない。記者は、そのうちに出てくる、などとコメントするも、モハメッドは直ぐに返せ、と大騒ぎ。記者はこの出来事を新聞にニュースとして載せると一座は一点、大盛況。テレビクルーも取材に来る始末。それはともあれ、ダチョウの扱いの話している時に、ダチョウをオークションにかけよう、とのアイデア。これが結構受けて25000ドルものお金が集まる。 しかし、突然娘のジュリーとモハメッドが消え去る。ジュリーに心を寄せていた記者は驚くもどうしようもない。
そして数ヶ月後、父親に会いに田舎に戻った記者はその地に同じサーカス一座が来ていることを知る。そして、ダイナー(軽食レストラン)でみたものは、談笑するジュリーとモハメッド(正確にはインド人外交官に化けた男)、そして父親。事件は一座が仕組んだ詐欺であった。 記者は新聞報道するなど、結果的に事件に組み込まれてあり、事件当事者でもあり、この事実を報道することはできなかった。 それにしても、ジュリーが記者に、モハメッドの宝石が実際ダチョウに呑み込まれるところを見ていない。ひょっとすると、モハメッドの一人芝居の詐欺ではないかと、モハメッドというインド人外交官がいるかどうか記者に調べさせるなどといった緻密なプロットに呑み込まれた記者ではあった。

2013年7月16日火曜日

CBS Radio Mystery Theater [Wuthering Heights]

CBS Radio Mystery Theater 一日一話 [Wuthering Heights] メモの日時;1983年6月8日(水)
タイトル: [Wuthering Heights]
Episode; 0643

エミリーブロンテの古典、「嵐が丘」を脚色した作品。
物語は家政婦であるネリー・ディーンの語りからはじまる。「嵐が丘」に住むアーンショー氏はロンドンやリバプールで見かけた、困っている人を邸宅に連れてくる。この物語の語り手で、家政婦のネリー・ディーン夫人もその一人だが、今回はジプシーの孤児に出会い、邸宅に連れ戻る。野生児のようなその子供にネリーは粗略な対応をしようとするが、主人のアーンショー氏は実の子の兄弟として対するように命じ、そして名前を幼くして亡くした子と同じヒースクリフと名付ける。
アーンショー家には兄と妹がいた。アーンショー夫人は子供達が幼い時に既に亡くなっていた。兄のヒンドリーはヒースクリフに辛くあたるも、妹のキャサリンとは仲良く過ごす。ヒンドリーは大学にいくことになり邸を離れ、キャサリンとヒースクリフは仲睦まじく過ごす。
ある日アーンショー氏が眠るようになくなる。アーンショー氏の葬儀にも戻らなかったヒンドリーであるが、結婚したフランセスとともに「嵐が丘」に帰ってくる。家の主人となったヒンドリーはヒースクリフを兄弟ではなく単なる召使として扱う。ヒースクリフとキャサリンの楽しみはヒースの茂る丘での二人だけの時間。丘で遊ぶ二人は好奇心から上流階級の家族の住む「スラッシュクロス」を訪れ、そこに住む兄のエドガーと妹イザベラ相手に悪ふざけをするが、キャサリンは番犬に噛まれて傷つき、5週間「スラッシュクロス」に留まることになる。そしてクリスマスが近づく頃、嵐が丘に戻ったキャサリンは上流階級の令嬢に大変身していた
。 ヒースクリフを心の底から愛するキャサリンも、裕福なリントン家の嫡男であるエドガーから求婚され、エドガーと結婚するか、困難であってもヒースクリフと一緒になるかとネリー相手に悩みを打ち明ける。そのときヒースクリフが二人の話を偶然耳にし、エドガーを選んだと思い込み、「嵐が丘」から姿を消す。発言の真意を伝えようと雨の中後を追うキャサリンも彼の姿をみつけることはできなかった。
数年後、ヒースクリフは見違える姿で「スラッシュクロス」のキャサリンのもとに現れ挨拶。復讐の始まりである。まずは自分を粗略に扱ったヘアトンへの復讐。「嵐が丘」に滞在しフランシスを亡くし、その子のヘアトンも顧みず荒れた生活を送るヒンドリーと賭博カード。結局ヒンドリーの財産を奪い「嵐が丘」を我がものにし、ヒンドリーの子のヘアトンには教育の機会も与えず捨て置く。
そして次は自分を捨てたキャサリンと、自分からキャサリンを奪ったエドガーへの復讐。ヒースクリフはエドガーの妹のイザベラに近づく。ヒースクリフの真意を知るキャサリンはイザベラに忠告するが聞き入れられない。また、それ以上にヒースクリフのイザベラへの接近は虚飾の恋愛ゲームと知りながらも、ヒースクリフへの想いを捨てきれず悩み、心の病に冒される。
ヒースクリフの魅力に惹かれたイザベラは、結局、キャサリンの忠告やエドガーの制止も虚しく「嵐が丘」に出奔しヒースクリフのもとに。ネリーは「嵐が丘」を訪れ、復讐故の結婚を辞めるようにヒースクリフに懇願するも一顧だにされず。逆に病で倒れたキャサリンに会えるよう、手紙を託される。キャサリンのもとに訪れたヒースクリフ。二人は愛憎こもごもの感情での抱擁。これが二人の最後の出会いとなる。
病のもと娘を出産したキャサリンは出産後ほどなくこの世を去る。キャサリンの死を知らされたヒースクリフは慟哭に沈む。キャサリンの墓を暴き、リングとともに自分の黒髪を供える。

ここから話は、次の世代に展開。「嵐が丘」では、荒れた暮らしで無一文となり、ヒースクリフの情けに縋って暮らしていたヒンドリーも今は亡く、イザベラは病弱の子リントン・ヒースクリフをもうけていた。一方の「スラッシュクロス」では、病に冒されたエドガーはキャサリンの忘れ形見、その名も母の名を継いだキャサリン・リントンを護り、家政婦のネリーとともに暮らしていた。
ある日のこと、家政婦のネリー・ディーンの制止も聞かず「嵐が丘」に足を伸ばしたキャサリンはヒースクリフに出会い、「嵐が丘」に招待される。制止するネリー・ディーンの諫言も虚しく「嵐が丘」を訪れたキャサリンは従兄弟であるリントン・ヒースクリフに会う。「スラッシュクロス」に戻ったキャサリンは父の制止も聞かず、病弱なリントンの世話をするとの約束を守るため再び「嵐が丘」に。リントンの書いたラブレターにも心をうたれた、よう(実際はヒースクリフが書き、キャサリンを呼び寄せるための奸計と言った印象を暗示している)。その頃、父のエドガーの病気も重篤な状態に陥っていた。 「スラッシュクロスクロス」に姿を現したヒースクリフは家政婦のネリーも「嵐が丘」に呼び寄せる。「嵐が丘」でリントンの世話を済ませたキャサリンとネリーが「スラッシュクロス」に父親の看病に戻ろうとするが、ヒースクリフは二人を閉じ込める。「スラッシュクロス」で病に苦しむエドガーが亡くなるまで帰さない、と。エドガーを惨めな状態に陥れるためである。そして、リントンとキャサリンの結婚証書を作る上げ、二人を夫婦としてしまう。キャサリンは自分を必要とするリントンへの同情からの恋愛故か、結婚を受け入れる。
キャサリンはヒースクリフに、彼が亡くなっても悲しむ人など誰も居ないと告げたその夜遅く、墓場にローソクの光。訝しく思ったネリーが向かうと、墓場にヒースクリフ。穴を掘っており、自分が亡くなった後は亡きキャサリンの眠る方角に向けて葬ってほしいと告げる。
病弱なリントンも亡くなり、父親も既にいなくなったキャサリンは、孤独で行き場もない。ヒースクリフは「スラッシュクロス」と「嵐が丘」の二つとも我が物にした。ネリーは、キャサリンにヘアトンと友だちになることを勧める。読み書きも出来ないヘアトンに読み書きを教えては、と。二人を近づけさせようとしないヒースクリフではあるが、次第に静かに、そして弱っていく。そうして何故かヒースクリフは食を断ち、そしてある雨の夜、雨に打たれ地面に横たわるヒースクリフの姿。既にこと切れていた。

2013年7月12日金曜日

CBS Radio Mystery Theater [A Heart of Gold]


メモの日時;1983年6月7日(火)
タイトル: [A Heart of Gold]
Episode; 0603

金(Gold)に魅せられた女性メリアム夫人。幾多の金製品を所蔵するも、後継者もなく、さりとて金を持って墓場に行くこともならず、自分の肖像を刻んだコインにつくり直して、市に寄付しようと顧問弁護士に告げる。
弁護士は肖像画を描く画家を新聞で募集の手配。そして、その新聞記事を見たとひとりの画家エリオット・ラスコーが訪ねてくる。持参した作品に夫人は満足。弁護士は詐欺師の疑いもあると身元調査をし、確認のうえ、肖像画を描くことを依頼する。
画家ラスコーに肖像画を描かれながら、子供の頃から金を蒐集してきた昔を回想してゆく。イアリングは友人の女性が持っていたものを、どうしても欲しくなり、さる筋に1万ドルで依頼して彼女の耳をそぎ落とし、彼女には必要無くして手に入れた。また、黄金の花瓶も、老人を騙して借り受け、知らぬ風を決め込んで取り上げ裁判沙汰になろうとするが、彼女との話に老人は怒りのあまり心臓発作で死に至り。結果的に手元に残った。
こうしてコインが完成した日、画家の到着が遅く、持ち逃げしたのかなど邪推するうちに画家が現れる。そして手渡したコインを見て彼女はショックで死んでしまう。そのコインをみると老人の像が浮び上がり、しかも片耳が削ぎ落とされていたのである。

2013年7月10日水曜日

CBS Radio Mystery Theater [Little Green Death ]

メモの日時;1983年6月6日(月)
 タイトル: [Little Green Death]
Episode; 0619
 上手くいかない。昨夜も借金の返済延期をボブ・カートランドに申し込みに行くも断られ、どうしたものかと、二日酔いの辛い体で、朝、妻のルーシーと話し合っていた。 そこに保安官が現れボブ殺しの容疑でエルマーを逮捕する。
妻のルーシーは最初否定するも、犯行現場に残された拳銃にエルマーの指紋が残っており、次第に自信を失い、もし殺したとしても、それは一時の気の動転ゆえのこと、と言い出す始末。 ここに登場するのが友人であるフィル・ヘィスティング。ルーシーに思いを寄せており、この時とばかりに、親切心を装い、偶然街を訪れていた有名な女性法律家ゴードンをルーシーに会わせ、彼の無罪を証明せんとする。
ルーシーは主人の危機的状況に他の女性の世話になることに軽い嫉妬をおぼえるも、女性法律家に諭され、当初は一時の気の動転ゆえの犯行との方針での弁護を依頼するも、最後は主人の無実を信じるに至る。 殺されたボブの娘も、昔、エルマーを巡ってルーシーと恋の鞘当てをしてもおり、事は予断を許さない。
結局ドロシーの調べにより、犯人はフィル・ヘイスティングであると。その決め手は、殺人当日のアリバイで、殺されたボブの家に行かなければできない事実をフィルが隠している、と。それは彼の車。車にはグリーンのペンキがついているのだが、それは殺人当日、橋のペンキ塗り作業のとき、そこを通る車しか付着しないものであった。
犯行当日、ボブを殺し、酒場で酔いつぶれたエルマーを介抱するふりをし、酩酊したエルマーの指紋を銃につけ、現場に銃を置きに車で戻る。フィルはエルマーを罪に陥れ、愛するルーシーを今度こそはと、手に入れようとしたわけである。

2013年7月8日月曜日

CBS Radio Mystery Theater [The license to kill]


メモの日時;1983年6月3日(金)
タイトル: [The license to kill]
Episode; 0590


猛烈コーチに試合での態度が強烈でない、とクビになった男。自分の不注意で女房に大怪我をおわせ、お金が必要になり、コーチに頼み猛烈なプレーヤーとなって試合に登場する。
当然の結果として相手のプレーヤーに瀕死の重傷を与える。悪名轟くぷとなるも、女房が奇跡的に回復。もう金は必要なくなるが、大金の魅力もあり、続行。ついに人を殺してしまう。また続行を強要したコーチも殺すことに。本人はあまりのショックに正常な認識もできなくなってしまう。
もともとも純粋で優しい男であっただけに、性格の変容の大きさにたえられなかった、のだろう。

2013年7月4日木曜日

CBS Radio Mystery Theater [Hit me again]


メモの日時;198362()
タイトル: [Hit me again]
Episode 0564


 録音状態が大変悪いので聴き取り難い、というか、聞く気持ちになれない。ほど。それはともあれ、Hit meとは、カードゲームのブラックジャックで、カードを要求するときの用語。
順風満帆の人生を送るコンピュータ技師ジェレミー・ダイクマン、ある日仕事を辞めると妻のジュリーに告げ、ギャンブラーになる、と。予測可能な人生に飽き、子供もいないことでもあるので、家も売り払い、世界中の賭博場を渡り歩こうと妻に提案。もとより、妻は賛成するはずもなく、仕事も家庭も放り出しジェレミーひとりで賭博場通い。
偶の連絡は共に築いた財産の分割をもとにした借金の申し込み。妻は受け入れるわけもない。妻は友人の精神分析医フランクに相談するも、ギャンブルには対処法はない、と。逆に、以前からジュリーに惚れていたフランクはジェレミーと別れて自分と一緒になろうと言い出す始末。
賭博場に通う夫のもとにある日妻が訪れる。妻が傍にいるだけで勝ち運に味方され 勝負に勝つので、「幸運の女神」の彼女に傍にいてくれるように頼むも断られる。
幻に見るのも、勝利の女神。場数を踏み、コンピュータ技師としての得意の統計を駆使して勝ち進む。賭博の主人も心配になるほどの負け知らずに快進撃。仕事も家庭も失った上に、賭場の主人により命を失う状況にもなる恐れもでえくる。
そんなとき、精神分析医の友人から女房の妊娠を知らされ、妻の元へ。そして、負けることのないギャンブルには興味がなくなった、と。彼女曰く、祈りも、大したものだわ、と。


2013年7月1日月曜日

CBS Radio Mystery Theater [Little Lucy's Lethal Libation]

メモの日時;198361()
Episode 0666



妻を殺しサナトリウムにて、女性医師の診断を受けている男。はじめは医師に抵抗するも、次第に女性がこの社会で男性に取って代わろうとする陰謀を主張し始める。
広告代理店に勤めていたこの男性は、ドッグフードの宣伝で大成功を収め、次の担当として飲料会社であるLittle Lucy's 社をアサインされる。彼が帰宅した時、妻は同社の大ヒット飲料水であるLittle Lucy's lively libationを買って帰ってきており、有名大企業の担当になったと昇進を祝うが、彼はあたかもしシベリアへの流刑の如く左遷と考え、女性の陰謀にて、男性をすべて追っ払っているのだ、と述べる。
広告宣伝関係の会社の社長も女性。彼女の指示で Little Lucy's lively libationの宣伝を担当することになるが、昔ながらの宣伝手法を踏襲するだけであり、自分の入る余地がないと抵抗するも、結局その会社に。Little Lucy's社に赴き、女社長と話をすれども、従来通りの宣伝で充分とのこと。
ある日、彼の昔の仲間の男性と話をすると、彼はLittle Lucy's社の飲料水を製造する化学式を盗み100万ドルを得ようとする計画を告げ、仲間になるように勧める。Little Lucy's社の社長に近づき、この80歳の女社長を誘惑し、飲料のエッセンスの秘密を盗むよう求められる。
言葉巧みに彼女に近づき、詩的創作力を発揮し、彼女を信用させ、厳重にガードされたコンピュータルームに一緒に入る。最初は離れたところで彼女がキーボードを操作する姿を見るだけではあったが、回を重ねるに従い次第にコンピュータに近づき、肩越しに小型ムービーで録画するに至る。
そして、計画実行の当日、コンピュータルームで、彼を完全に信用した女社長が話したことは、彼の女房も、この世を女性の天下とする一員であり、女社長は彼女の地区司令官である、と。そして彼のことを女社長に逐一報告していたことを知る。怒った彼は女房を殺し今ここにー
この診断の跡、医師が電話を受けた後した相手は広告代理店のボスの女性。「女社長は少し喋り過ぎ。処理するように、と」。女医もまた、この陰謀グループの一員であった。