2016年2月5日金曜日

CBS Radio Mystery Theater  [A Question of Identity]

第百二十話

メモの日時;1983年9月13日(火)
タイトル: [ A Question of Identity]
Episode;0551

婦人が出勤途中何者かに誘拐され、つれて行かれた場所で男が、政府の秘密情報期機関の者で、安全を図るためこのような方法で来てもらったと説明する。そして彼女に別れた夫の確認を依頼する。
元主人は自動車事故で顔に大怪我をし、整形手術をしているので確認はできないと言うが、男は二人だけの記憶にある思い出をたよりに確認してほしい、と。

彼女が元の夫を恨んでいることは裁判の記録等から情報機関も知っており、彼に会いたくないという彼女に、国家の安全に関わる事であるからと依頼する。
秘密機関の男の説明によると、彼女の夫は長年ホテルにセールスマンである仕事を利用して、機関の情報の運び屋をしている、と。今年も欧州に行き、情報を受け取り運んでくることになっているのだが、手紙が3カ所、そして3人の男から来たので、それが本物か分からない。夫のファイルや指紋も何者かにより持ち去られてしまっているのである。
情報機関の指示により第一の男が指定した空港で待っているのだが、誰も現れず、代わりにウエイターからメモを渡され、そこには「一体何をしているのだ」といった意味のことが書かれていた。機関の指示により待っていると男が現れ情報を受け取る。彼女は、その男は主人と似ているし、昔のこともよく知っているが断定できないとし、二番目の男を待つ。
機関の指示により動物園で会った男、彼も同じく昔の事をよく知っている。そして不審な男に爆弾を仕掛けられ、危うく危機を脱することになるのだが、その男を元の夫と断定しない。事件を彼女に信用されるための企みと思い第三の男を待つ。
次に現れた男、前のふたりほど似てはいない。彼女の反対にも関わらず主人が許したばかりに、自動車事故で亡くなった息子のことに話が及び、彼女が泣き出すと、彼は自分は元夫ではないと白状する。彼は昔話題になった本を書いた小説家であったが、行き詰まりフランスで英語を教えていたところ、身代わりになる話が出て、金や小説のネタになると引き受けた、とのことであった。
彼女が帰宅すると、突然最初に会った男が現れ、自分が元主人であると機関に報告しろと迫る。彼女が断定できないと言い張ると、彼は「憎い男。死んでしまえ」と呟く。その言葉は彼が事故を起こし病院に入院したときに彼女が彼に言ったセリフであった。彼女が訪れたとき、彼に意識はないと思い、彼には聞こえないと思って呟いたもので、彼しか知らないセリフなのであった。
最初に会ったとき、それを言わなかったのは、彼女に憎まれている事を知っている彼は、彼女が意図的に嘘をつき、機関に彼を殺させることを怖れたからと告げる
彼は彼女に5万ドル渡すから機関に本当のことを言ってくれと依頼する。そして彼が言ったのは、自分は他の国の情報機関の為に働いており、偽の情報を渡すために本当らしく見せようと他のふたりを使ったとのこと。彼は逆スパイであった。
彼は彼女に5万ドルを渡して去る。彼女は情報機関に連絡とり、どの男かは断定することなく、情報は嘘の情報であり、彼から告げられたことをすべて話し、彼への復讐を遂げるのである。

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