2013年7月31日水曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Imperfect Crime]



メモの日時;1983年6月29日(水) 
タイトル: [The Imperfect Crime
Episode; 1329<


裸足でパジャマ姿の婦人が轢き逃げで死んでいるとの報告を、部下のコワルスキーから受けた警部補チャーリー・アレンは、直感で殺人と確信する。
翌日早く、唯一の手掛かりと思われる指輪を持ち、前国選弁護人コーネリアス・プライを訪ね、この指輪は30年前、高校生だったアレンがジェシー・ヘイブンに贈ったものであることを告げ、被害者がジェシーかどうかを彼女の代理人であるコーネリアスに確認を依頼する。
ジェシーはアレンが大学を終えた時には、町の有力者と既に結婚しており、夫の死後、再びこの指輪を身につけていたと推定する。確認の後、彼女の自宅を調べにいったアレンと部下のコワルスキーは、車のないはずの車庫にタイヤの跡を発見。この痕跡が現場に残っていたものと一致し、殺人事件と断定する。
この時、警部補アレンの妻であるマチルダから電話。彼女の友人のケン・ブラッドレーが、ジェシーが預金していた銀行で働いているので話を聞いてみたら、との連絡。ケンに会って話を聞くと、ジェシーはコーネリアスを信用し、夫からの遺産を彼のアドバイスで危険な投資につぎ込んでいた事、また、大金が消えていたことを掴む。
同じ頃、部下のコワルスキーは、行きつけの飲み屋でアンディ・ラモンが雇い主のコーネリスから大金を貰い、運転手の職を辞めた事を聞き込む。いよいよ、犯人がコーネリアスであるとの確信に近づき、警察に戻ったアレンは記者の求めに応じ、これは単なる事故ではなく殺人であると発表し、コーネリアスに出頭を求める。コーネリアスは容疑を否定し、証言も間接的なものだけであり立件はできないと断固抗議する。
一方、アンディ・ラモンを追う警察のコワルスキーは、魚釣りに出かけたとの話は嘘で、行方をくらませていることを報告する。ここで、警部補のアレンの妻マチルダ(実はアンディの妻の姉)がたまたま町でアンディの姿を見かけ、その後を追っかけ、ついに居所を突き止める。そして話をしようとするが、麻酔をかがされて気を失う。
しばらくして目を覚ましたアレンの妻マチルダは夫のもとに行き話をしていると、アンディ・ラモンが妻に付き添われて現れ、マチルダや妻の話を聞き、逃亡を諦め出頭した、と。
アンディ・ラモンは殺人はやっていないと断言。元犯罪者の彼が元国選弁護人のコーネリアスに逆らっても無駄と知り、コーネリアスから口止め料を貰い逃げていたと告白する。
警部補のアレンはアンディに、状況からして彼の立場が悪いことを告げ、取引を行い、明日コーネリアスを連れてくるように伝える。翌日コーネリアスが現れるが、取調室でも容疑を全面的に否定する。しかし、暗くした部屋に突然現れたジュディの幽霊に動転し気を失う。そして気を取り戻したコーネリアスはジェシー殺しを自白するのである。
この幽霊、実はアレンの妻のマチルダが化けたもの。完全犯罪は自分自身の中の良心などといった「不完全さ」により不可能となったのである。

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