2013年7月23日火曜日

CBS Radio Mystery Theater [Jane Eyre ]


メモの日時;1983年6月15日(水)
タイトル: [Jane Eyre]
Episode; 0605
ブロンテ三姉妹のひとり、シャーロット・ブロンテの「ジェーン・エア」を脚色した作品。 住込家庭教師の職を得たジェーン・エアは荒野をソーンフィールド邸へと歩む。そこで、偶然犬に驚いた馬から落馬した男性に出会い、足に怪我を負ったその男性はジェーンも助けをかり、乗馬し立ち去る。
ジェーンはひとり道を歩き、ソーンフィールド邸に到着。家政婦のフェアファクスに迎えられる。当主は足の怪我の治療で不在。翌日現れた当主ロチェスター氏は丘で出会ったその人であった。当主との面接で、ジェーンは18歳。天涯孤独、親戚といえば、遠きマデラ(ポルトガル領マデラ島?)に住む、叔父のみとのこと。慈善教育施設で8年過ごし、広告で見た家庭教師の職を求めてこの地に来た、と。
面接を終え、ソーンフィールド邸での生活がはじまる。ある日のこと、3階の部屋から不気味な叫び声。家政婦のフェアファクスは、そこには気の狂ったグレース・フールが閉じ込められている、と。
当主のフェアファクスは自分の容貌についての批評をジェーンに執拗に求める。その話の中で、子供のアデルはフランス人の愛人の子供で血の繋がりはなく、彼のもとを去った愛人の子供故に何の愛情も感じないし、愛人が彼のもとを去ったのも自分の容貌故と思い込んでいるようである。当主は、そんな主人が嫌なら館を去れ、と言うが、ジェーンはアデルを大切に養育するとの気持ちを伝える。
そんなある夜、怪しい物陰とローソクの炎。後を追うと当主の部屋で火事騒動。ジェーンは大事になる前に発見しロチェスター氏を助ける。その翌日からロチェスター氏は何処かに出かけ、戻ってくると家政婦のフェアファクスは、ロチェスター氏はイングラム家の若く美しいブランチ嬢と結婚の話が整った、と。
ゲストとしてソーンフィールド邸に訪れたブランチ嬢には無視され気持ちが沈むジェーンであるが、鏡に映る自分の平凡な容姿を見て、「身の程」を認めようと努める。この頃にはジェーンはロチェスター氏に心を寄せるようになっていたのだろう。
ゲストにメイソン氏を迎えたある夜、また狂おしき叫び声。ロチェスター氏に供をするようにと部屋に入ると血まみれのメイソンと狂女。狂女の叫び声が響く。その後平穏な生活が続くも、ある日家政婦のフェアファクスより、当主が話があると庭に呼び出される。そして、ロチェスター氏からブランチ嬢との結婚が1ケ月以内に行われる事になったと告げられる。アデラも寄宿学校に預けることになったため家庭教師は不要になった、と。 アデラと離れること、それと思わず口に出た、ロチェスター氏と遠く離れることになるのが悲しいとのジェーンの言葉。と、思いがけなくロチェスター氏からジェーンに結婚の申し込み。ロチェスター氏もジェーンに心を寄せるようになっており、ブランチ嬢との結婚の話しをしながら、ついにジェーンとの結婚を決心したのだろう。
家政婦のフェアファクスは理由は言わないがこの結婚に反対するし、結婚の準備の間にも花嫁衣装が引きちぎられるなど不可解な出来事が起こるも、結婚式の当日を迎える。式がはじまったとき、メイソン氏が現れ、結婚の無効を主張する。ロチェスター氏には既に妻があり、重婚にあたる、と。また、ジェーンの叔父に連絡を取り、結婚の中止の書面も手にいれている、とも。部屋に閉じ込められた狂女こそがロチェスター氏の妻であった。メイソン氏はその狂女の兄であった。
あまりの出来事に部屋に引きこもるジェーン。その怒りと悲しみが落ち着くまで部屋の外で待っていたロチェスター氏は事の経緯をジェーンに話す。結婚はビジネスが不調になったロチェスター氏の父親が、借金の肩代わりに、息子であるエドワード・ロチェスターと金を借りた男(メイソンの父親)の娘との結婚の約束をする。その娘は母親と同じく心の病に冒されていたのだが、それを知らされず結婚。娘は結婚後すぐに発狂し、それ以来10年以上も苦しんできたとして、ジェーンに許しを乞う。しかし、ジェーンは静かに別れることを願う。
ソーンフィールド邸を離れ、できるだけ遠くへと、しかし行き場のないジェーンが辿り着いたのが牧師セント・ジョン・リバースの教会。そこで、過ごすうち、マデラの叔父から巨額の遺産を受け取れることになる。ジェーンはそのお金をセント・ジョンの教会活動と自分の育った教育施設に寄付。生まれて始めて「自由」を手にしたジェーンの心によぎるのはエドワード(ロチェスター)のこと。
ジェーンは、ソーンフィールドを訪ねる。運良くソーンフィールド邸の召使をしていた老人と出会い話を聞くと、邸は狂女の手によって焼失。廃墟となり、ロチェスターも今では全盲となり、ひとり、寂しく暮らしているとのこと。ジェーンはロチェスターのもとに急ぎ、二人はついに結ばれたのである。

1983年6月16日(木)放送の[Sorry to Let You Go;episode0727]は1983年4月25日(月)の再放送 1983年6月17日(金)放送の[Trial for MUrder;]は1983年4月26日(火)の再放送

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