2013年6月15日土曜日

CBS Radio Mystery Theater [Blood will tell]

メモの日時:1983523日(月)
タイトル:[Blood will tell]
Episode;0555

日々平凡に会社勤めをする主人公。ある日、会社の人事部から呼びだし。現れたのは見目麗しい女性。入社時の個人データに不備があるので確認してほしいと。不備データは病死とある父親のその詳細。会社がコンピューターによって社員の個人データをつくるために曖昧なままではだめとのこと。
担当女性は年の頃は35歳前後と推測。未だ一人ものの主人公は彼女を結婚相手に、などと夢想する。帰宅し母親に父親の病死の内容を尋ねるも、それを知らせる必要など無いと、取り合わない。逆に、その担当女性が結婚相手として主人公にアプローチしてきたのだ、と。
数日後、再び彼女からの呼び出し。再度確認を求められる。帰宅し、母親に執拗に問いただすと、本当はバスの事故でなくなった、と。担当の女性にそのことを告げる。これで一段落、と思いきや、またまた彼女から呼び出し。事故の記録など無いので、虚偽の報告は認められない、と。そして、人事担当の責任者から、彼が出張から戻るまでに記録を完全なものにしないと会社をクビにすると命令されていると告げる。
自宅に戻った主人公、母親を外出先に送り届けた後、母親の部屋に入り手がかりを探す。そこで見つけたのが父親の処刑を掲載した新聞記事。複数の殺人を犯した父親の動機は、彼の父親も殺人を犯しており、家系の「血」である、と。
父親の死の事実を知るも、この事実を彼女に告げることはできない。告げれば彼女との別れとなるからである。そして主人公の出した結論は、人事担当副社長を殺すこと。彼を殺せば会社に報告ずる必要がなくなり、彼女と別れることもなくなる、と。事実、副社長を殺した翌日の新聞記事で副社長の死を知った彼女は、それ以上主人公に父親のデータを求めなくなる。
これで、晴れて彼女と付き合えると彼女の家を訪れると、そこに現れたのは彼女の恋人。怒りにまかせ彼を殺すことになる。
警察の取り調べに彼は、殺人の最大の動機は、家系故の「血」である、と。そこに訪れた母親。殺人の動機は、「父親から受け継いだ殺人者の血である」との主人公の自白内容を伝える取調官に対して言った言葉。「(主人公の)彼は養子」である、と。

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