2013年8月1日木曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Brooch]


メモの日時;1983年6月30日(木) <br/>
タイトル: [The Brooch] <br/>
Episode; 1330<br/>


アントン・チェーホフの作品を脚色した作品。
革命前のロシアの片田舎、家庭教師に雇われた若い娘マシェンカ・パブロフスキー。酒場で偶然に出会った雇い主の下僕アンドレ・ボロトフに連れられて、町一番の金持ちクーシキン家に案内される。その家の婦人に仕事の内容を指示されるも、この家に漂う奇妙な違和感に怖れをもつ。事実、アンドレの話によれば、この1ヶ月で3人目の家庭教師とのこと。すぐ辞めるべきかどうか迷ってしまう。
家の主人が部屋に来て、彼女に取り入るが、気が休まるのは子供を寝かせた後、夜空を眺め、田舎の両親のことを考える時である。次第にアンドレにも心を許すようになったある日、アンドレが部屋に戻ろうとするのを止めるので、奇妙に思い、それでも中に入ると、そこでは、クーシキン夫婦が彼女の荷物をひっくり返している。
あまりのことに抗議をし、アンドレからその理由を聞くと、婦人のブローチがなくなったので、それを探していたとのこと。
人を馬鹿にしたやり方に怒り、駅に向かい、動き始めた列車に乗ろうとして失敗し、気を失い駅長に助けられる。クーシキン家に戻るのを断るも、訪れた警官のイゴール・イヴァノビッチに連れられ、クーシキン家に戻る。婦人のドーミエは彼女を容疑者として責めるも、夫のイゴールは逆に証拠もなく人を責めることを繰り返す婦人をたしなめ、マシェンカを弁護するのである。
主人は、マシェンカが去るのを卑屈なくらい止めようとするが、マシェンカの決心が固いとわかると、手のひらを返したように冷たくなり、婦人の声が聞こえると急に弱気になったりもする。
この間に、ブローチを盗んだのは自分と白状する。警官の話によると、主人が週に2度モスクワに行き、行きは大金を持つも、帰りは電車賃もなく駅で後払いをするといったことからも動機は明白である。そして、マシェンカはアンドレとともにイゴールや駅長に見送られて町を去る。

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