2013年9月4日水曜日

CBS Radio Mystery Theater  [The Aurora Group]


メモの日時;1983年7月29日(金)
タイトル: [The Aurora Group]
Episode; 0597


主人公は平凡で落ち着いた日々を送っているザッカリー・テーラー・エバーハート。その彼に不可思議な出来事が引き続いて起こる。最初の出来事はポケットに入っていた25セント硬貨。日付が1986年と未来の日付となっている。続いて起きたのは新調の服についたコーヒーの染み。その染みは数年を経た古いものであり、新品の服につくことはない。更に、帰宅し妻エマの姿を見ると、頭髪が白髪。顔も老けている。驚いてエマに伝え、鏡で確認するがその時には既に元の彼女に戻っていた。妻のエマは疲れているからだろう、と。
それからしばらく経ったある日、エバーハートが帰宅し解雇されたことを妻に伝える。驚く妻に彼が言うには、自分の働く会社がシカゴにあるオーロラグループという企業に買収され、再編に際し彼の所属する部門が閉鎖されたとのことである。人生を狂わされたオーロラグループに怒りを感じるも、新たな職場を探し、条件は良くないが職に就く。妻のエマも古美術店に職を求め働くことなる。
新たな職場で働き始めたエバーハートはコーヒー店でコーヒーをこぼされたことをきっかけにある女性ステラと知り合い、自分に起こる不可思議な出来事を理解してくれない妻への不満もあり不倫関係に陥る。
そして、またしても不可思議な出来事。妻の古美術店にあった短剣の「説明書き」のタグがエバーハートには「証拠品1」と見えると妻に伝える。「証拠品1」とは殺人事件の犯行の証拠品として法廷に提出されるものである。妻は医師に予約をとり診察をしてもらうが、そこでも不可思議な出来事。医師が髭をのばしている姿が見え、医師に聞くと、これから髭をのばそうとしているのだ、と驚く。また、診察のとき、妻殺しで裁かれるエバーハートの法廷に証人として出廷し、エバーハートの精神状態を証言する医師の姿を目にする。
医師には今までに起こった不可思議な出来事、「未来が見える」と説明するも信じてもらえず、不倫関係の彼女との関連で妻を殺すことを夢想しているのだ、と。しかし、この未来が「現出」する出来事に、このままでは妻を殺すことになるとエバーハートは妻のエマにも愛人のステラにも告げず出奔。
それから数年を過ぎたある日、エバーハートがカレンダーを見ると1986年の7月。この時期になって、妻を殺す気持ちがないことに安心し住んでいた街に戻る。最初に訪れたステラの元で知らされたのが妻エマの現状。エマは務めた古美術店で実績を挙げ、その親会社であるオーロラグループの副社長となっていた。
驚いたエバーハートは25セント硬貨をステラから借り電話するも通じない。そして直接エマのもとに訪れ、自分の人生を狂わしたオーロラグループの副社長となっていたエマを短剣で殺害する。エバーハートの体験した出来事がすべてそのとおりになってしまったわけである。

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