2013年9月20日金曜日

CBS Radio Mystery Theater  [The Man Who Couldn't Get Arrested]


メモの日時;1983年8月11日(木)
タイトル: [The Man Who Couldn't Get Arrested]
Episode; 0556


ある夜、ハドソン川沿いの安宿に一人の男が現れる。宿の女主人モンファードはウオールストリートのビジネスマンというその男、部屋を借りる目的は一人静かに瞑想する場が欲しかったのなどと言う男を訝しく思いながらも1週間のデポジット25ドルを小切手で受け取り部屋に案内する。
部屋に入ると、その男ヘクター・カナハンに女性が現れ助けを求める。殺される、と。ヘクターはその訴えに取り乱し大声をあげると女主人が現れ静かにしろ、と。ヘクターは女性が現れ助けを求めたのだと主張するも、部屋にはそのかげもない。その後も女性が現れ助けを求めるため、耐えきれずヘクターはバーに出かけるが、そこでもバーテンダーと同様の言動をくり返す。
翌日、ヘクターのウオールストリートのオフィス。同僚のデールが部屋におとずれ、昨夜の食事の約束に現れなかった理由を尋ねるが、妻から聞いていない、と。更に昨夜は何処にとの質問に対するヘクター応答に怪訝に思いながら、女性が面会にきていると伝える。
彼女は昨夜の宿の女主人であるが、ヘクターはそのことを一切覚えていない。小切手を切ったことも覚えていないが、女主人はとりあえず25ドルを手にし、オフィスをあとにする。
仕事に戻ったヘクターに再び幻。妻のペネロペが現れる。ヘクターは妻とベン・ウオールストンとの関係を疑い、嫉妬していると妻に告げる。そしてペネロペにベンと訪れた湖畔の別荘でベンと妻を殺し、その後ベンの部屋に入り込み、タイプライターで遺書をつくり、自殺に見せかけ帰宅。そこでも悪夢にうなされるため街を歩きマンファードの安宿や酒場に行った、といった夢の話を告白する。一通り話終え夕食は、との問いに妻のペネロペは会合のためと出かける以上はすべて幻での会話である)。
そんな時自宅にデールが現れる。お節介との前置きをした上でペネロペとベンの関係を知っているのかと問いただす。デールの妻のエレノアが別荘に出向き、友人として彼女を説得しようとしていると伝える。

昨夜もペネロペとベンの二人が一緒に出かけ、そのことに気づいたヘクターが茫然自失の状態で家を出て酒場に向かったことが目撃されていえると。それに対しヘクターは6時半にペネロペとオフィスであったと反論。それならとデールは不承不承引き上げる。

深夜にまた夢。帰宅したペネロペにベンに夢で殺したことを詫びるため直ぐに連絡してほしいと。そして夜中にもかかわらずベンと面会し夢での殺人を詫びる。

翌早朝、デールが駆けつけ、妻のエレノアが湖畔の別荘でベンとペネロペの死体を見つけたと伝える。ヘクターはペネそれに対し、ペネロペは寝室で寝ていると言うが、居るはずもなく、デールと共に現場の別荘に向かう。
別荘で現場検証をする警察の見解は、遺書もあり自殺説。ヘクターは自分が殺し、遺書も自分が捏造したと話すがとりあって貰えず、ヘクターは精神病院に行くことに。
とはいうものの、二人は自殺なのか、それともヘクターが殺したのか、その殺しへの自責の念からの夢想なのか、結局はわからないまま物語は終わる。果たして、どちら?

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