2013年9月28日土曜日

CBS Radio Mystery Theater  [We Meet Again]


メモの日時;1983年8月12日(金)
タイトル: [We Meet Again]
Episode; 0739


警官のハリー・コバックが深夜帰宅。うたた寝していた妻のアンに3カ月かかった殺人事件を自分の手で解決した、と話す。午後7時頃にはマスコミに発表され、その後対応に忙殺され、アンに電話もできなかった、とのこと。ステーキをとの主人に健康のため軽食を用意し、夫は眠りにつく。
翌朝、友人(兄弟かも?)デックが訪れ、夫のハリーが寝込んでいることを確認し、ハリーが解決した事件の記事を見せ、夫が逮捕した犯人はジェフリー・パーカー・JRであることを知らせる。このジェフリー・パーカー・JRはアンがハリーと結婚するずっと昔に婚約していた男性。アンはジェフリー・パーカー・JRは人を殺すような男ではないと無実を確信する。そこには彼を見捨てた自分に対する罪の意識もあったようである。
アンは目覚めた夫にジェフリー・パーカーが犯人であるとの根拠を尋ねる。被害者であるブロードウエイの大女優キャリー・ドレイクの部屋に入いる姿を目撃した人もいるし、近くに停めていた高級車の登録者、そして殺人現場に残っていたシガレットケースに刻まれていたイニシャルの「J」より、ジェフリー・パーカーを特定したとのこと。また犯罪の履歴が残ることも状況証拠の一つとなっていた。部屋からはサイドボードに置かれていた宝石のブレスレットも消え去っていた。
それでも元婚約者の無実を信じるアンは警察を訪ね、顔見知りの刑事に容疑者との昔の関係を告げ、面会を求める。アンの突然の登場に驚くジェフリー・パーカー。それ以上に、アンの夫が自分を逮捕した警官であることを知り、アンに退去を求めるが、彼の無実を信じるアンに当日の言動の再現を話し始める。彼が言うには、職を転々とした自分は車の販売員となり、大女優であるキャリー・ドレイクに車を買ってもらえば効果的と付け入るチャンスを探し、ガードマンの隙をみつけて建物に忍び込み彼女の部屋をノック。「ハロー」との言葉でドアが開き、後は言葉巧みに取り入り、一緒にワインを飲んだり、タバコを吸ったり、あまつさえ関係も持った、と話す。
アンは夫のハリーに容疑者が昔の婚約者であったこと、そして面会をしたこと、また彼の無実を信じていると告白する。そして、夫にジェフリー・パーカー以外に犯行の動機を持っている人物を挙げてもらう。その中に真犯人である婚約者のポールジェニングも含まれていた。
再びジェフリー・パーカーに面会。再度犯行当日の言動の再現を求める。と、その話の流れの中で、唯一の差異はドアを開けたとき「ハローダーリン」と言ったこと。夫にそのことを告げ、ダーリンと呼ばれる以上、婚約者の来訪を予期していたのだろうから、犯人は婚約者のポール・ジェニングではないかとの推理を述べる。昔の婚約者の無実の立証に奔走するアンに友人のディックも忠告。夫の気持ちも考慮せよ、と。
しかし、アンは大女優キャリー・ドレイクにデビュー当時から仕えてきた家政婦に面会を求める。大女優の私生活をマスコミに売り、お金を得ようとする家政婦に出版企画をでっち上げ婚約者の情報を聞き出すと、破局寸前であったこと、また彼女の性格からプレゼントされたものは返却するといったことを聞き出す。サイドボードに置かれていたブレスレットが消え去った理由がこれで解明される。つまり、大女優キャリー・ドレイクは婚約者を迎え、婚約を破棄し、プレゼントされたブレスレットを返却するため金庫から出しサイドボードに置いていたのである。
アンは婚約者の宿泊するホテルに電話。ことば巧みに部屋に入り銃とブレスレットを見つける。そのとき婚約者のポール・ジェニングが部屋に戻りアンは見つかり、警察に通報される。アンは見つけた銃で身を護るも弾は空。部屋の窓から突き落されそうになったとき、皮肉にも婚約者が通報した警察がかけつけアンは無事救助される。
アンが夫に語ったことは、今まで折にふれれ元婚約者のことを思い起こしていたが、今回のことで彼は自分のもとから完全に消え去った、と。

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