2013年9月17日火曜日

CBS Radio Mystery Theater  [Legend of Phoenix Hill]



メモの日時;1983年8月8日(月)
タイトル: [Legend of Phoenix Hill
Episode; 0607



頃は20世紀初頭、アメリカの考古学者サミュエル・アーノルドが同じ学問を学ぶ息子・リーを連れて漢王朝の伝説の王女の発掘調査に中国に向かう。この息子は中国人。養子として考古学者夫妻に育てられる。母親も何の不満があるはわけではないのだが、何か捉えどころのなさを感じている。
出発の迫ったある日、息子はニューヨークに。そこでアヘン窟に誘われ、銅製の鏡を手にいれて戻る。息子によれば、その鏡の中に伝説の王女が現れ、長い間待ち焦がれていた自分を探し出して欲しいと言った、と話す。はじめは信じなかったアーノルドも、鏡に現れた王女を目にし、当初は気乗りしなかった息子の同行を認めることになった。
アメリカ大陸横断鉄道でサンフランシスコに。発掘調査の一員であるあるヒューバート・スターン博士は、息子の同行を止めるように求める。災いをもたらす、と。その博士の話のとおり、大陸横断鉄道列車は脱線事故。到着したサンフランシスコでは未曾有の大地震。忠告したスターン博士は地震で亡くなる。更に太平洋では巨大台風に見舞われ、船はやっとの事で香港に到着。
香港では当時香港を領有していた英国の担当官と発掘予定地の責任者である中国人が彼らを迎える。そして、彼らは事故や地震、台風で到着遅れたことを理由に、時期が悪いので発掘を中止するように要請する。納得しないアーノルドに告げた中国の責任者は、事故や地震、台風も実のところは息子のリーが元凶である、と。そのことは地震で亡くなったスターン博士も、リーが災いをもたらすと知らせてきていた、と告げる。
アーノルドはリーに、リーを調査団から外すことにする。リーは、自分は「過去」との繋ぎとして発掘には不可欠と主張するも、リーが参加すると発掘許可証が下りないと帰国の便の手配をすませ、嫌がるリーを帰国させる。
発掘が始まる。それらしき遺物は発掘されるものの、それは最近埋められたもののようであり、アーノルドは中国側が故意に発掘をミスリードしているとの疑念を深める。そんなとき、帰国したはずのリーが現れる。帰国便のチケットを売り、お金に変えて人夫を雇いここまで来たが、お金が底をつき、人夫に見捨てられ途方にくれて父親に助けを求めに来た、と。そして、王女の眠る地は中国側が示した所ではなく、その地は鏡に写る王女が教えてくれると。
何ゆえに中国の責任者が発掘を妨げるのか、との質問に、中国側の責任者が真実を示されるのを恐れている、とリーが語るには、中国の漢王朝の王女は満州の王との結婚が取り決められていたのだが、王女はとある武官と恋に陥り結婚。それに怒った満州の王が2人を殺害したとのことだが、実際は結婚し逃げようとする二人を見つけ、王女に自分と結婚しなければ武官を殺すと結婚を迫り、王女は自己の尊厳を失いながらも武官を助ける。天国と地獄でいつの日か相見ることを約して二人は引き離された。
そしてリーはその武官の生まれかわりである、と告げる。数日後にせまる自分の誕生日に 二人はともに永遠の世界に旅立つのだ、と。そして中国側の責任者は満州の王の子孫であり、事実が掘り起こされることを恐れ、発掘を阻止しようとしたと話す
リーに導かれ王女の元に。数千年の眠りとは思えないような姿で保存されていたが、 共の旅立ちも手段がわからないためか、永遠の別れとなろうとしたとき、中国側の責任者が現れリーを銃で撃つ。それとともに、生きているように保存されていた王女もリーも消え去り、共に永遠の世界へと旅立ってゆく。

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