2013年9月6日金曜日

CBS Radio Mystery Theater  [Dialogue with Death]


メモの日時;1983年8月2日(火)
タイトル: [Dialogue with Death]
Episode; 0662

話は主人公ジョージと家政婦ハンナの対話の形で展開する。
解剖学の講師として働くため、数年ぶりに実家に戻ってきた主人公ジョージ。駅に迎えにきた知人の娘ジェニーが見違えるように美しい女性になっていることに心ときめく。ジェニーの両親は10年前に火事で亡くなり、亡くなった両親に代わってジョージの父親が面倒をみているようである。
彼女と共に自宅へと向かう道すがら、彼女の奇妙な言動に気づく主人公。既に亡くなった愛馬を今でも生きているように話す。ジョージの父親もそのことはわかっているようだが、そのことをジェニーに指摘することなく静観するようにとジョージに告げる。
日々が過ぎ、ジョージはジェニーに結婚を申し込む。するとまたしても彼女の不可解な行動。ジェニーは母と父に承諾をもらわなければと、ジョージに告げる。ジョージは父親にそのことを話すと、ジェニーの心はこの世とあの世を、振り子のように行き来している、と。自宅が焼け落ちる時、窓から助け求めて叫ぶ母の姿を見ており、その時以来、生と死の世界の狭間をデリケートなバランスで生きているとのだ、と。そして、驚いたことに、それを黙って受け入れなければ、お前を殺すと父は銃を向ける。結局冷静さを取り戻した父は、ジョージに謝り、銃の受け取りを渋るジョージに銃を手渡す。何故に父はそれほどジェニーを受け入れようとするのか、との問いに家政婦のハンナは、父はそれほどまでジェニーを愛しているのだと言う。
結婚式も真近に迫り、結婚式の衣装についてもジェニーは母と相談すると言った行動をとる。意を決したジョージは父の忠告を無視し、ジェニーを両親が眠る墓に連れて行き、両親の死の事実をジェニーに突きつける。その結果は最悪の事態に。ジェニーはサマーハウスに火をつけ亡くなってしまう。ジェニーの死に引き続き、その彼女を追うようにジョージの父親も亡くなる。父親の死はジェニーのいる世界で共に過ごしたいという父親の望みであると信じるジョージは、それを許すことができず、父親に先んじてジェニーと共に過ごしたいとの思いから、父親から預かっていた銃で自らの命を絶つ。
ということで、家政婦とジョージの会話は、あの世のジョージとこの世の家政婦ハンナの会話であった。そして、たまに現れ話をしたいとハンナに告げて話を終える。

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