2016年1月26日火曜日

CBS Radio Mystery Theater  [Stamped for Death]


第百十二話

メモの日時;1983年9月1日(木)
タイトル: [ Stamped for Death]音声は左の英語タイトルをクリック
Episode;0600


父親の死亡の報を聞き、西海岸と東海岸からかけつけた兄弟ゴードンとジェレミー。彼らの関心事は遺産相続のことだけ。弁護士のもとで父親の遺言を聞くと、自宅は長年にわたり母親の看護にあたった看護師へと。
この遺言に不満をもつも、古い屋敷であるからそれはそれでいいとする。次に父の兄弟(伯父)には切手コレクターの父が蒐集した貴重な切手を、と。そして、ふたりの兄弟は父の株式などの財産の相続を期待するが、弁護士からの応えは、ふたりの遺産は銀行の金庫に収められており、その鍵を預かっていると告げる。
翌朝、待ちわびる二人のもとに弁護士がブリーフケースを持って現れる。そしてブリーフケースを開けると、そこにあったのは期待した株式などではなく、切手のシートであった。切手コレクターの父親は株式などの債権をすべて切手蒐集に使い切っていたのである。落胆する兄弟。しかし、父が蒐集した切手であるからには貴重なものに違いないとの弁護士のコメントなどもあり、切手を売り払ってお金に変えることに。
疑心暗鬼のふたり。それぞれの地元で換金を、と主張するが結局はニューヨークで換金することに。ブリーフケースを抱えニューヨークに向かう二人。ハリケーン接近のための危険も顧みず飛行機に搭乗するが、結局は飛行機事故に遭遇し、緊急着陸。乗客の命は無事であったが、飛行機は炎上し荷物はすべて焼失した。兄弟ふたりのブリーフケースも、である。
場面は変わって伯父の家。弁護士から兄弟が飛行機事故に遭ったが、命は無事であるとの連絡を受ける。その後は兄弟ふたりが伯父の相続した20万ドルにもなると言う貴重な切手の分け前を手に入れるべく、脅したり透かしたり、詫びを入れたり泣きを入れたりのアプローチ。兄弟ふたりとも、職を失ったり、事業がうまくいかなったりと、お金が必要で、懸命の努力を重ねる。その間、伯父夫婦は切手の鑑定を受けると、相続した貴重な切手は偽物であった。
伯父夫婦は伯父が病弱でもあり、残される婦人のことを考えて一計を案じる。そのプランとは、兄弟には切手が偽物であることを知らせず、貴重な財産をもっている伯父夫婦、とりわけ婦人の世話を一生面倒みさせようとすることである。そして、偽の切手は「配達不能郵便課(dead letter office)」に郵送し二人の目に触れないようにする。
とうとう伯父が重篤な病で入院。それに誘われるように婦人も入院。正常な判断ができなくなった伯父のかわりに、切手の換金の決定権をもつ婦人に取り入る兄弟。そして伯父の死。慌てて夫人のもとに向かうと、医師が待っており、夫の死を知らせると、それを落ち着いて聞いた夫人も夫の死に誘去れるように1時間もしないで亡くなってしまった。
残された二人。貴重な切手を手に入れるべく、伯父の家の中での切手探し競争がはじまることになる。

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