2016年1月25日月曜日

CBS Radio Mystery Theater  [Tomorrow's murder]

第百十一話

メモの日時;1983年8月30日(火)
タイトル: [ Tomorrow's murder]
Episode;0575


未来を垣間見た男の物語。その男、墓地で休んでいると、一人の紳士が現れ、立派な墓石を見ると、その名は自分名前、誕生日も同じ、そして、亡くなった日付は、一年先となっている。主人公は自分の亡くなる日を怖れ気を失う。
この出来事を妻に話すが信じてもらえず、訪れた友人の医師に説明し、一緒に墓地に戻るが、そんな墓石は何処にもない。また、誰かがそんなトリックをすることもできない、と言う。
翌日、友人の医師が訪れる。主人公はこの医師と妻が関係を疑い、信用しているわけではないのだが、彼の説明によれば、主人公は何か心労を抱えており、それが原因で幻を見たのだ、と。丁度その日、主人公は上役から営業の成果が上がらないと言われ、その責任をとり辞めてしまっていた。仕事一途の主人公としては、人生が終わったと同一視し、幻を見たのだ、と。
そう言えば、上役と別れた後、墓地で心配してくれた婦人に、自分の墓石を読んでもらい、その日は「未だきていない」と言うと、気味悪く思われ避けられた、と述べる。彼は未来に迷い込んでいるのだが、現在の日付で判断力しているため、夫人は変に思い逃げ出した訳である。
会社を辞めた後、仕事も仲々見つからず、主人公の妻は彼の思った通り、友人の医師と関係を持ち、主人公を亡き者しようと企てる。主人公を眠らせた後、相手の男を呼び睡眠薬を多量に飲ませ、世間的には自殺をしたと思わせようとする。
しかし、未来に迷い込んだ主人公は、妻が自分と結婚した事を後悔し、夫を殺すことを見てしまい、彼等が計画を実行しようとした時、逆に二人を殺してしまう。
その間、郵便配達人などがやってくるのだが、主人公は彼等を初めて見る顔だと言う。が、もう6ヶ月以上も来ている郵便配達人は訝しむ。また、頃は元日であるのだが、未だ真夏だと言う主人公を変に思う。このとき既に主人公は半年先の未来に迷い込んでいたわけである。
場面は墓地。二人の男が主人公の墓石を見ながら、この男は仕事を辞めさせられた恨みから上役を殺し、帰宅し妻とその愛人を殺したと話をしている。そしてその紳士が指差した墓石を見ると、その名は自分と同じ名前、誕生日もおなじq、そして亡くなった日は2年も先の日付となっていた。
墓地で紳士に声をかけられたなら、あらゆる手段を使って彼から逃げなさい!

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