2013年5月31日金曜日

CBS Radio Mystery Theater [The Doctor's Evidence]

メモの日時:198359日(月)
タイトル:[The Doctor's Evidence]
Episode;0566

テーマは人のテレパシー、または、予知能力について。
場面は夫人が8階のベランダから墜落死した後、愛人宅にて将来のことを話している男の話から始まる。時間が重複反復しているので、概略を述べると:墜落死した夫人は交通事故により、生来の資質に加え更に予知能力を強くもつに至る。遠く離れた弁護士である息子の子供の風邪が、実は悪性のウイルス性のものであることを感じ、訪れた息子にそのことを伝えることによりその能力を証明したりするのだが、主人と秘書の関係も予知能力か嫉妬の故に強められ、彼に3人共に破滅に至ることを述べ、反省を促す。
数日が過ぎ、交通事故の傷も回復。退院し自宅に帰った後、再び息子に「気を取り乱さないように」との電話を入れる。心配した息子が、医師に母を見に行ってもらう。そこで息子の電話にも動くことが出来ず、医師の声ではじめて、救われたような母親を見て、詳しく尋ねると、「主人が怖い。離婚しようにも、もう手遅れ」との言葉。予知能力で、離婚を告げると夫が自分を殺すことを「感じて」いたわけである。
その予知のとおり、主人がドアマンに見つからないよう隠れて家に戻り、夫人をベランダから突き落とす。夫人より離婚を告げられ、遺産はすべて息子にとの遺言の意思を示す夫人の言葉に、無一文になる前にとの犯行である。
母と子の間にある種のテレパシーで母親の不安を感じた息子が訪れた時は既に手遅れ。母親は転落死とみなされていたが、息子は母の死は事故ではなく殺しであり、犯人は義理の父と確信する。

が、その根拠は母と子の間のテレパシーのみ。証拠はない。そこに現れた医師。ふたりの会話の中で、夫人が恐怖の故に動くことが出来なかったことを思い起こす。歩けない人がベランダまで行き、墜落するはずがない、ということである。義理の父親の殺人を確信した息子と医師は警察に通報した後、愛人宅に出向き、事故死を主張する義理の父親に対し、以上の事実を根拠に殺人と宣告すし、話は終わる。

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