2013年5月11日土曜日

CBS Radio Mystery Theater [Formula Z _The Protector]




メモの日時:1983415日(金)
タイトル:[Formula Z _TheProtector]
Episode;1353


定年退職した元警官のガードマンが塗装会社で殺されることから話がはじまる。捜査は元同僚の女性刑事が担当。この会社の塗料が大変貴重であるため、その化学式を手に入れるために押し入った賊の犯行では、と。刑事がこの化学式の発見者(ゾルタン・ゾーダ)を尋ねると2年前に殺されたとのこと。この塗料の開発により大きくなった塗装会社のオーナーが容疑者とも疑うが、この塗装が売れるに応じてオーナーにも利益が配当される契約をしているので、殺す理由はないと否定する。
このふたつの殺人事件に関連があると推測女性刑事が。チェコ生まれのこの化学式の発見者(ゾルタン・ゾーダ)の身元を確認する際に、同じくアメリカに移住した女性が浮かび上がる。彼女(ゼルダ・マイラ)に聴き取りをおこない、女性警官は彼女が何かの手掛かりをもつと確信し、同僚が女性を尾行する。
尾行に気付いた彼女は抗議に女性刑事のもとを訪れる。その話の中で、化学者と塗装会社のオーナーが口論していた事実をつかむ。オーナーに真相を確かめたところ、最後に認めたことは、科学者が、その塗装を売ることを止めるようにオーナーに強く迫ったということ。その理由は社長にはわからない、とのこと。
女性刑事はこの塗装には、塗装以上の価値があるらしい、と関係部署に分析を依頼すると。その価値は軍事的にみて、重要なものであり、対ミサイル防御レーダーに有効であることがわかり、事件は新たな展開を見せる。
ゼルダは、自宅で狂喜し、この塗装の発売を止め、アメリカ国家、自分の愛する「故国」にこの塗装の化学式を供与する、と。この事実を薄々感じ、アメリカになじめないゼルダは故郷への帰国を希望し、この発見を土産に故国に帰国したいと領事館の担当者とコンタクトする。
その結果、秘密エージェントが動き、帰国を渋った科学者を殺し、工場に押し入り化学式を手にいれようとしたが、ガードマンに見つかり殺すことになったのであろう、との結論。しかし、これ以上は警察の捜査が及ばない政治の世界。これ以上の追求はできない、ということで幕が下りる。

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