2013年5月18日土曜日

CBS Radio Mystery Theater [Sorry to let you go]

Episode;0727
タイトル:[Sorry to let you go]
1983年4月25日(月)


コンピューター社会と人間との関係のドラマ。長年務めた会社をコンピューター導入のためにクビになった男、面目なしと女房にも打ち明けられず、毎日定刻に出勤を装う。職に就いているには転職を薦めた男も、クビとなれば冷たいもの。保険も会社を辞めれば、個人加入は割高。帰宅しても義理の母親、煩い事このうえもなく、女房もうんざりの態度。
職もなかなか見つからず焦る心に浮かぶのは、「義理の母親の死」。白昼夢の中、義理の母親が囁く;家族も外出中で、誰もいない。ヘビースモーカーの私を家ごと焼き落としても、私(母親)のミスとして、誰からも疑われることは、ないだろう、と。 この白昼夢が現実に。母親が居眠りで、タバコを手から落とし家が焼け、死んでしまう。
主人公が火事の現場に駆けつけた時には、消防士は家に誰もいないと判断している様子。主人公、家の中に母親が居ることを知らせるべきか、素知らぬ顔をするか、心の中での一瞬の葛藤。結局母親が家にいることを告げ、消防士が救助に向かうも時すでに遅く、母親は亡くなる。結果、保険もおり、心配の種であったローン返済の案件も一応落着。
しかし、銀行の残高がなくなったことから、女房に事情を問いつめられ、数ヶ月前に職を失ったことをはじめて明かす。プライドも捨て、友人に仕事を求めるもすげなくことわられる。仕事の斡旋所を訪ねるも、過去のキャリアなど一顧もされず、年齢故の福利厚生費が高すぎる、というだけの理由で仕事の紹介もしてくれない。
荒れに荒れて帰宅すると誕生日のパーティの最中。どうしてもその場に参加できず車で飛び出してしまう。そして自動車事故に遭う。 死線を彷徨い目覚めると女房。警察は事故の犯人の特徴をもとにコンピューターで検索し交通事故の加害者は突き止められていた、と。そして、女房の提案。コンピューターに仕事を取って替わられるのを嘆かないで、そのコンピューターを操作する側に廻ればどうか、と。コンピュータプログラムを勉強し、新しき人生に。

0 件のコメント:

コメントを投稿