2013年5月14日火曜日

CBS Radio Mystery Theater [Shelter]


  

メモの日時:1983419日(火)
タイトル:[Shelter]
Episode;1318


第三次世界大戦に突入するが如き世情。核戦争一触即発。
ケーブルテレビ放送の副社長、日頃より女房と会社の同僚との仲を不愉快に思い、女房の目を覚ましてやろうと一計を案じる。即ち、世情が騒然としているのに乗じ、放送で核戦争突入のシナリオをつくり、それを自宅内に限定して放送し、パニック状態のもと二人の仲を引き離さんと。
妻と相手の男が離婚の申し出の話をするために主人公の家に現れる日、近所の人たちとともに核シェルターに案内し、そこで米国が核攻撃を受けたとの放送を流し、パニック状態をつくる。そして、離婚をしたいのなら、二人共にシェルターから出てゆくことを要求するも、死の恐怖に負けた女房は結局、核シェルターに留まり、彼一人をシェルターより出ていくことになる。彼の願いを聞き入れ、飲み水と少しの食糧、そして身の安全を図るため弾は入っていないが銃を持って男は核シェルターを出る。
ここまでは、男の思い通り。しかし、シェルターからでた男、外は核攻撃を受けた死の世界と思いきや、全く平常通りの世界。主人公の家を、見ると電気が灯っており、不思議に思い書斎に入ると、先ほどシェルターで見た核戦争の放送をしている男がいる。会社の同僚でもある。理由を尋ねると、副社長に頼まれて、イタズラで番組を放送したとのこと。
主人公の描いた筋書きではここで放送が終わりのところを銃で脅し、筋書きを変えて放送続行を求める。シェルターの中で上機嫌の主人公の副社長、突然、予定になかった、自分の知らない核戦争の放送がはじまり、非常に驚き慌てることになる。中にいた隣人と女房には、今までのことはすべて嘘であると説明するも、全く取り合って貰えず、困惑したこの男、シェルターを無理やり出ようとしたところ、放射能汚染を怖れた隣人に射殺されてしまう。自分の作った罠に入り殺されてしまうわけである。射殺した男も、あまりの恐怖故とのこととなり、殺人罪になることもなく終わる。
二人の恋人は一体どうなるのか、各自の想像にお任せいたします、と。

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