2013年8月13日火曜日

CBS Radio Mystery Theater [Matching Chairs]


メモの日時;1983年7月18日(月)
タイトル: [Matching Chairs ]
Episode; 1342

ふたりの兄弟、兄のケーリーと弟のトロイ。ケーリーは子供の頃から弟の面倒をみなさい、大切にしなさいと母親に言われ続け、今日も母親に呼ばれて2階に行くと、弟のトロイが母親の預金に偽のサインをしてお金をおろそうとしているので注意するように、それも優しくと、母親に頼まれる。
階下に下りてトロイの部屋に行くと、家政婦が中に女性がいるからと止める。“結婚するつもりはない”との旨を彼女に激しく言っている。と、突然彼女が部屋から飛び出していったのでトロイの部屋に入り話し合う。
しばらくして警察から、さきほどの彼女が車に跳ねられて大怪我をしたとの知らせ。トロイは狂ったように“また起きた。この椅子が悪いのだと、暖炉の前にあるふたつの椅子が原因であると言う。
トロイは彼女と結婚しなければならないと、そして、この椅子を取り除かなければならない、とも。ふたつの椅子の片方がmagic powerを持っており、もう一方の椅子に座り、その「悪の椅子(bad chair)」に座った者に怒り、呪いを投げかけると、それが現実のものとなってしまうのだと言う。
ケーリーは何も相手にしないが、再度頼まれるので母親に言うと、この椅子は先祖代々のもので、取り除くことは論外と撥ね付けられる。あるとき母親が下りてきて、この椅子に座っているとき、興奮したトロイが彼女に悪口雑言の限りを述べると彼女は瀕死の状態となる。
母親も寝たきりの状態になったため、トロイは再び椅子を除いて欲しいと言う。もう母親も分からないとトロイは言うが、兄のケーリーは母親がいつか回復して下に下りてきたとき、椅子がなければ本当にショックで死んでしまう。ために出来ないと告げるのである。
二人で椅子に座り話をしていたが、あまりにトロイが身勝手なため、とうとう我慢できなくなり、ケーリーはトロイを激しく責めると、居たたまれなくなったトロイは家を出るが、翌日射殺されて発見される。
ケーリーが椅子に座っていると、家政婦が映画を見るため外出するからと言い出し、その際、話したことは、ふたつの椅子は全く同じ。カーペットについた跡も同じであったので、ある日椅子を入れ替えた、と言う。そしてトロイが家を出て亡くなった日、彼が座っていたのはトロイが最も嫌っていたbad chairのほうに知らずに座っていたことがわかる。bad chairに座っていたケーリーの怒りがトロイを死に至らしめた、と。そして今日、bad chairに座るケーリーは息苦しくなり、死に至る。bad chairに座り、トロイを死に至らしめた自責の念、自己への怒り故の出来事ではあろう。

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