2013年8月8日木曜日

CBS Radio Mystery Theater [My First Rogue]


メモの日時;1983年7月11 日(月)
タイトル: [My First Rogue]
Episode; 1337


アルセーヌ・ルパンのお話。獄舎でルパンと隣り合わせとなった男モーリス・ルブラン、最近まで獄に入っていたのだが、その男がルパンの話を描き始めることから話がはじまる。
合衆国でワシントンの肖像画を盗もうとしたルパン、ガリマール警部に捕らえられて獄舎に。果たして。。。
ある日、某伯爵のところに書留手紙が届く。邸内の美術品、装飾品が見たかのように詳しく描かれており、それらの品をすべて頂戴するとの旨。どうせなら、手間を省くため、「身代金(ransom)」を支払ってほしいとのこと。差出人はルパンである。この城の周囲は壕に囲まれ、ちょっとした音でも反応する警報装置を完備、ドアも厳重であり安全は間違いない。但し、ルパン以外には。
早速検事を呼び、警備を依頼するも、ルパンは現在獄に入っており完全監視下にあるので心配ないとのこと。それでも心配で手紙を配達した郵便夫を訪ねると、丁度持っていた新聞を示し、現在この町にルパンを逮捕したガリマール警部が滞在しており、偶然釣りをしている姿を見かけたので、ドックに行けば会えるのでは、と。
休暇中であるので仕事はできない、と言うも、大金に魅せられ保証はできないが、との条件で承諾する。「身代金(ransom)」が支払われなかったので、美術品を盗りにくるとルパンが宣言したその夜、ガリマール警部が部下二人を連れて訪れ、美術品のある部屋にふたりを閉じ込めて完全な警護体制を敷く。
翌朝部屋の鍵を開けると、ふたりが眠り込んでおり、美術品がすべて盗まれていた。伯爵は悲しみ嘆くも、言葉の端から出たルパンとの取引についてガリマールが反応し、地下のルートを使い、美術品を取り返す交渉をすると約束する。

この話を描き始めたモーリス・ルブランは事の展開を横の獄舎で観察しているのだが、興味深いので友人が保釈金を支払っても獄を出ようとしない。獄舎にさきほど城に登場した検事が現れ、ルパンに会う。この二人、ルパンがルーブルからモナリザを盗み出した時、交渉の先頭に立ち「身代金(ransom)」をまとめた関係。更に、この事件のためにルーアンに左遷されたのだが、お互いある種の尊敬の念を持ち合っており、ルパンに事の真相を尋ねる。
真相は;合衆国でとらえられたのも、自分から獄舎に入ってみたいと思ったからであり、ここでの生活には十分に満足している、と。今回の事件にしても、手紙、新聞等すべて自分が仕組んだこと。ガリマール警部として登場したのも、それはルパン本人であり、部下を使って金を運び出したとのこと。丁度「身代金(ransom)」を受け取ったとの連絡も隠しもった電報で分かるし、警護の人も更には獄舎にも部下が入っているので、出入り自由であるとのこと。何となれば、必ず戻ってくるので監視人も心配していない様子。最後には検事もガリマール警部の記念品を貰って帰っていくのである。

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