2013年8月7日水曜日

CBS Radio Mystery Theater [Two Times Dead]


メモの日時;1983年7月8日(金)
タイトル: [Two Times Dead]
Episode; 1336


1865年、新聞記者エドラ・ベイン・ハーパー。絞首刑を宣告された男の取材を命じられる。保安官のフーパーに事件の概要を聞くと、事件の目撃者はエラ・メイ・グイズワルド婦人。被害者は彼女の雇い主であるナサニエル・パルスターの甥のチェドイック・パルスター。顔がめちゃくちゃに潰されている。犯人は軍服を着た男で、被害者のポケットから何かを盗っていった、と。
記者のハーパーはシェリフの許可を得て、被告のジェームス・K・セルビーに会う。「セルビー」が言うには、自分はチェドイック・パルスターである、と。軍相手の商売で事故を起こし査問が開始されようとしたのだが、叔父からまとまった金をもらい、国外にでも逃亡するようにした。その途中で軍服の男が死んでいるのを見つけ、その男ジェームス・K・セルビーになりすましていれば、遠くに逃亡しなくてもすむと思いすり替わった、と。
しかし、この男ジェームス・K・セルビーは脱走兵であり、軍法会議に連れてい行かれようとしたところ、シェリフのフーパーがやってきて、こ殺人犯として逮捕された、とのこと。シェリフも逮捕した男がパルスターであるのを知っているのだが、それを無視し、セルビーとして絞首刑に処せられようとしているのである。
ハーパーが奇妙に思うのは、誰一人として犯人がセルビーではなく、実はパルスターであると証言しようとしない事であるが、パルスターによれば、自分は悪いことばかりして町中の嫌われ者であること、目撃者のグイズワルド婦人は叔父と雇い主・雇い人以上の関係であること、叔父は軍とのトラブルを起こし、自分はその身代わりとして逃亡したこと、町はこの叔父とシェリフに牛耳られており、しかも、シェリフの娘が昔パルスターの婚約者であったが、パルスターが原因で気が狂っていること、などを述べ、判事を含めた町中の陰謀により、自分が身代わりとして殺されようとしているので、なんとか助けて欲しいと言うのである。
ハーパーは上司に対し、知事を説きこの男がパルスターであるとの証言はないが、時を置けばセルビーではないという証言も現れ、その時は人道的な知事として尊敬されると述べ、彼の処刑は中止される。しかし、結局誰も証言には現れず、終生刑務所で過ごす事になる。

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