2013年8月3日土曜日

CBS Radio Mystery Theater [Your Desires, My Guilt]


メモの日時;1983年7月4日(月)
タイトル: [Your Desires, My Guilt]
Episode; 1332



世間的な名声や富を求めず、片田舎の小さな大学で経済学を教えるモーリス。その妻アルジェラは妹の主人ハリーの成功を見るにつけ、不満が次第に募ってくる。今日も、ボストンの妹の家に出かけるはずが、家にいる妻アルジェラにその理由を尋ねると、妹に比べて自分がみじめになるので行かない、と。そして、夫のモーリスに有名になってもらいたい、お金は欲しいとモーリスを責める。望みはシャンペン、皮のコート、スポーツカーという妻にモーリスは、そんなことは些細な事であり、人生の指針を見つける前では、この環境が最良であると説くが、アルジェラは納得せず、結局彼は妻の望みを叶えるように生き方を変えてみる、と言う。
それから不思議なことが怒り始める。アルジェラが冷蔵庫を開けると中にシャンペンがあり、クロークを開けると皮のコートがあり、窓から下を見るとスポーツカーがある。泥棒の置いていったものか不安になりながらも、結局は妹の贈り物と納得し、妹に感謝の電話をするも彼女は全く知らない、と。そして、翌朝になると皮のコート、スポーツカーが消え去っているのである。
夢かと思うも、シャンペンの空瓶が残っており、主人の言葉に従って、彼女が祈る(wish)と消え去るのである。ここでモーリスは、妻の強い祈り(wish)が、自分の罪の意識(guilty)を通して形を成し、生成の力を得たのだと説明する。ふたりの協力で何でも思いのままになることを知ったのである。
ここで妻のアルジェラが望んだ事は、妹を彼女のもとで跪かせること。モーリスも最初は嫌がるが最後にはそれを受け入れる。妻の祈り(wish)とモーリスが罪の意識(guilty)をもつと、突然妹が現れ、ハリーが会社の金、自宅の金品をすべて持ち出して消え去ったとのこと。そしてアルジェラに救いを求めてやってきた、と。モーリスは義理の妹の唯一の望みが無一文でもはじめからやり直す事であると知り、妻を説得し、ハリーを妹のもとへとかえしてやろうと「祈る」。
この時モーリスは、妻とのふたりの生活をはじめからやり直し、富と名声をもつ暮らしを約束する。モーリスは時を遡り、経済学で名をあげ、大統領の特別顧問となり、マスコミに搭乗し、お金を得る。しかし、彼女アルジェラに残されたのはひとりぼっちの寂しさだけであり、貧しくても二人の生活を再び望むもモーリスに拒否され、寂しく暮らしゆくのである。

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